会長ブログblog

2021.02.20

リターン・トゥ・フォーエバー

一昨日は二十四節気の雨水に入り、これからは雪でなく雨のはずが豪雪に見舞われた。

二十四節気は元々中国の内陸で生まれた暦だから、日本より少し季節が早かったり、
意味がよく分からないものもある。昨日から天気も回復し週末から気温も高めで、
今冬の雪も峠を越したように感じられる。2月もあと1週間余りとなり、雪との
戦いも先が見えてきた。次節は虫たちが冬眠から起きだす啓蟄を迎える。

先週末、ジャズピアニストのチック・コリアの訃報が突然届いた。癌を患っていた
そうだが、元気にライブ活動をやっていたし、最近は子供たちや学生に音楽の楽しさ
を身をもって指導している姿をテレビでも見ていたので驚いた。60年代後半以降の
ジャズ・シーンで才能溢れる音楽活動を繰り広げた。享年79歳だった。

マイルス・ディビスの話題作「ビッチェス・ブリュー」に参加し、エレクトリック・
サウンドへの扉を開いた。その後、70年にはサークルを結成し、アバンギャルド
路線に入るが、スタンリー・クラークと「リターン・トゥ・フォーエヴァー」に
変わって、ヨーロッパのECMレーベルで新たな演奏スタイルを確立する。

ECMから出した「ライト・アズ・ア・フェザー」で、アランフェス協奏曲をアレンジ
した「スペイン」は多くのミュージシャンがカバーする名曲だ。キース・ジャレット
もマイルスのグループに同時在籍したこともあり、常に比較される。キースもECM
レーベルから「フェイシング・ユー」や、名盤「ケルン・コンサート」をリリースした。

今月初めにはザ・スプリームズのオリジナル・メンバーだったメアリー・ウイルソン
の訃報も届いていた。ダイアナ・ロスと60年代のモータウン・サウンドを牽引し、
「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」「ベイビー・ラブ」「ラブ・・チャイルド」
など、多くの全米NO1ヒットを送り出した。

「サムデイ・ウィル・ビー・トゥゲザー」を最後に、ダイアナ・ロスがグループを
離れた後もスプリームズを維持した。「恋は焦らず」は、ホリーズがカバーしたし、
「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、ヴァニラ・ファッジのカバーの方が日本
では流行った。60年代から現役で活躍してきた人たちの訃報が相次ぎ残念だ。合掌。

気が付けば、日暮れが延び5時過ぎても明るい、夜明けも早くなり春はすぐそこ迄。


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