会長ブログblog

2021.02.13

オリンピックは大丈夫?

今夜は小出スキーカーニバル。子供たちによる松明滑降や雪上花火大会が行われる。

例年、魚沼国際雪合戦の前夜祭後に全国からの参加者と共に賑やかに行なわれて
いたが、今年の雪合戦は地元の小中学生限定開催となり、少し寂しいカーニバルだ。
昨日12日は春節を迎え、昨年までは中国からの訪日観光客が多く、新型肺炎の
国内感染者第一号は、そのお客様を運ぶバスの運転手とガイドだった。

去年の今頃、大型クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号の乗客から新型肺炎の
感染者が香港で発見され、那覇を経由して横浜港に停泊し検査隔離されていた。
欧米諸国は感染源の中国のみならず、日本や韓国、台湾との往来も禁止した。
その後の状況は、原因は兎も角として東アジアの国々の方が抑え込んでいる。

この1年間は誰も予期し得なかった時間だった。インフルエンザは聞き慣れた
感染症だし、同じ新型ウイルスのSARSやMARSの経験からも、今のような
事態は考え難かった。世界的なパンデミックでなければ、今年のインフルエンザ
は重症化するから気を付けて、くらいの対応だったのかも知れない。

昨日、東京オリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任した。3日の会議での
発言が原因だった。「女性理事が多いと会議が長くなる」という趣旨の発言が
女性差別とされた。翌日には、発言撤回と謝罪会見も開かれたが、それほどの
重大発言という反省は感じられず、メディアや世論の反発を増大させてしまった。

男女の性差と発言の長短は関係ないが、40分にも及ぶ挨拶の中で、少し外れた
例えであったが、現組織の女性理事に対する賛辞にも受け取れた。私の個人的
感覚では、それほど酷い差別発言とは感じなかった。むしろ、メディアやSNS
などでの一斉批判は、集団いじめのようにも感じられ、そちらの方が怖かった。

組織のトップや政治家には慎重な発言が求められるのは論を待たない。しかし、
人間は必ずミスを犯す存在だ。誰でも必ず間違える事がある。その時にもう少し
寛容な社会でないと息苦しい。集団監視社会や、間違えた人を一斉に攻撃する
のが良い社会とは思わない。自らに厳しく、他人にやさしい社会が望まれる。

君が着る えんじのコートにかすかなる 音にたつ程の 淡雪のふる (柊二)


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