会長ブログblog

2016.06.25

夏至が往き

早いもので6月も最後の週末を迎え、今年も半分が過ぎようとしている。

沖縄や奄美地方の梅雨明けが発表になり、梅雨前線の北上に伴い今年も
九州を中心に集中豪雨に見舞われた。 震災後の復旧も進んでいない
熊本や大分、宮崎そして広島といった地域で被害が大きかった。
毎年この時期には豪雨による災害が年中行事のようになってしまった。

水を治めるのはまちづくりの基本であり、古くから分水路や放水路を造り、
川幅を拡げたり堤防の嵩上げを行ない安全な生活空間を造ってきた。
にも拘らず21世紀の今日でも繰り返し起こる災害は残念でならない。
災害復旧より、災害防除の生活関連事業を行ない安全を確保すべきだ。

このところの環境の変化で100ミリを超える時間雨量も珍しくなくなった。
地震の頻発や集中豪雨など新基準での対応が必要になっている。
政治の基本は国民の生命財産を守る事であり、国民や企業からの税収
により財源を確保し、安全な国土形成の責任がある。

気象現象は地球上の水循環だという。 循環の動力源は太陽光だ。
だから私たちは太陽と水の創る環境に適応して生きなければならない。
洪水も豪雪もあるいは干ばつも、起こるべくして起こる気象現象だから
そのための備えを怠たれば、この星では生きてゆけない。

文明の発達により自然と人との距離が出来、暑さや寒さからの影響を
あまり受けずに暮らせる快適な生活が当たり前になり、自然の脅威に
対し鈍感になった。 梅雨は春と夏に挟まれた5番目の季節ともいう。
梅雨が明ければ間もなく台風シーズンがやって来る。

地球に生かされているあらゆる生物は、母なる地球のヒステリックな
気象現象に振り回されながらも、順応してゆかなければならない。
東日本大震災以降、今後起こり得る大規模災害に対応する目的で
国土強靭化法が制定された。 備えあれば憂いなしだ。

あめつちに たよるものなし我が涙 なにいたずらに頬を流れたる (牧水)


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