会長ブログblog

2016.06.18

梅雨入り

今週月曜の久々の雨で新潟県の梅雨入りが気象台から発表になった。

新潟県は地勢上からは北陸になったり、関東甲信越の括りであったり、
時には東北の仲間になったりもする。 NHKの天気予報は何時からか
関東甲信越を一つのブロックとしているのに、梅雨入りは関東甲信が
先行し、新潟県だけ遅れるのが通例となっている。

梅雨はまだしも、冬期間は関東はいつも晴れマーク、新潟は雪マークが
毎日続く。 これ位気候の違う地域を一括りにしているのは南北に長い
日本列島を輪切りにしている所為だ。 本州では脊梁山脈が分水嶺と
して東西或いは南北の気候を劇的に変えている。

国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であって、乾燥した関東平野
の延長ではないのだ。 表日本と呼ばれる太平洋側と日本海に面した
裏日本とを分けるのは関越国境に突き出た谷川連峰だ。 日本海には
上昇気流を発生させる対馬暖流、そして大陸からの冷たい季節風が吹く。

こうしたメカニズムが豪雪を降らせ春夏秋冬、四季のはっきりとした
美しい地域を創造してくれる。 今冬の記録的な小雪は予想通り水不足
を齎し、関東では梅雨時期にも関わらず取水制限がかけられた。
雪は貴重な水資源であり、生きとし生ける者全てに欠かせざるものだ。

「雪」この天恵の資源を持つ私たちの地域は多様な植生を有し、花に集う
昆虫や鳥類を始め、豊かな生態系が維持できている。 こんな素敵な
場所を当たり前のように感じるが、世界中でも稀有な地域と言える。
在り難いという言葉が似合うユートピアと言っても過言ではない。

この前の日曜は東京湯之谷会が、明日は東京小出会が、そして来週は
東京堀之内会が上野精養軒で総会を開く。 故郷に寄せる想いの深い
皆さんが年一回上野の地で再会する。 私も先輩諸兄にふるさとの
近況を伝えるため毎年参加し交流を深めている。

雨の降る 枕木の上にこぼれつつ 油は虹の色にひろがる (柊二)


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