2015.11.07
今週は爽やかな晴天に恵まれ、この時季としては穏やかな日々が続いた。
明日は立冬を迎え晩秋から初冬へと季節が進む。
越後三山や荒沢岳、巻機山などには何度か降雪があり雪化粧した。
今頃の話題は今冬の雪が多いか少ないか? 暖冬かどうか?
巡り来る季節に対して心構えや準備が必要なのは断然冬だ。
とは言え、豪雪地の生活は以前に比べ随分快適になった。
建物の構造や建材の改良により、今どきの家は冬でも暖かい。
屋根雪除雪も融雪・消雪装置の普及や、落下式の片流れ屋根が
多くなり、人力で降す家は数えるほどに少なくなった。
道路除雪もここ30年で延長も伸び、国や県、市町村など道路管理者の
直営方式から、私たち地域建設業者への請負委託方式へと変わった。
通勤・通学を始め、救急や消防、観光を始めあらゆる産業も道路確保が
前提で成り立っているから使命感ある仕事だし、責任も重大だ。
そうした中、横浜のマンション基礎杭の支持力不足により建物が傾くという
事故が起こり、調査の結果同様の事例が数多く出てきて話題となっている。
デジタル・データの改ざんや、他のデータ転用などお客様の信頼を裏切る
行為が繰り返し行われていたようだ。
建築基準法が見直されるきっかけは事故絡みが多い。 2階の窓から落ちて
怪我人が出れば手摺の設置が義務付けられたり、火災で犠牲者が出れば
消防法が改正され設備や構造が見直される。 今度の事件はそうした事例
とは違い、原因はともかく人が意思を持ってやってしまった点が問題だ。
日本の建築基準は諸外国に比べ安全率が高すぎるという説がある。
数年前にも構造計算で荷重を軽く見積もった設計士の事件があった。
確かにあの設計士による建物が地震で崩落したという話は聞かない。
しかしながら、高すぎるかも知れない基準と、低すぎるモラルは別の問題だ。
徹底した原因究明と再発防止により信頼回復に勤めなければならない。
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