2018.03.10
春の少し温かな雨が、積もった雪に浸み込み、密度を増した分、嵩を減らしてゆく。
今日は「結の灯り魚沼雪洞まつり」の灯納めイベント「須原スノーカーニバル」と
「堀之内東方稲荷春季例祭大百八灯」が行われる。1月最終週末から市内各地を
つないだ灯りのリレーイベントもこれで終了する。今年もたくさん雪の芸術作品を
造っていただき、子供たちも大勢参加して楽しく冬を過ごす事が出来た。
平昌では第23回冬季パラリンピックが始まり18日まで熱戦が続く。
ここ数年でパラリンピックは大きく進化したのが分かる。技術の向上と弛まぬ
努力、そして用具の改良が競技レベルを押し上げ、素晴らしいパフォーマンスを
見せてくれる。様ざまな障がいを乗り越える力が感動を与えてくれる。
冬季パラリンピックの特長の一つが、何大会も連続で出場している選手が多い事だ。
冬季オリンピックではジャンプの葛西紀明選手のように45歳の現役は極めて稀だ。
体力よりテクニックが結果を出してくれるから障がいに負けずに頑張れるのだろう。
だから、冬季パラリンピックは職人の世界にも通ずるものがある。
明日3月11日は、東日本大震災から7年となる。7年の歳月は生まれたばかりの
子が小学校2年生に上がる時間だ。という事は、今の小学校中学年位までの子は
あの大災害の記憶が残っていない子供たちだ。同様に新潟県中越地震からも
13年半が経過し、いまの中学生にあの災害の記憶は無い事になる。
人は忘れる事が出来るから生きて行けるともいえる。どんなに辛い体験でも時間が
解決してくれる。岩手や宮城の被災地を始め多くの地域では、ゆっくりであっても
着実に復興が進む。しかし、福島第一原発周辺の人々が故郷に帰れる日が何時に
なるのか、まだ先が見えない。
先が見えなければ忘れることも叶わない。過去の事件として思い出になる明日が
来なければ被災者のままだ。人間は生きる時間が限られているのだから、
あの地の復興とは別に、全く新しいまちづくりの発想で故郷再建計画を進め
なければならないと思う。
♪ 花は花は花は咲く いつか生まれる君に 花は花は花は咲く 私は何を ・・・
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