2017.12.30
♪ 雪の降る町を 雪の降る町を 思い出だけが通り過ぎてゆく ・・・
小出辺りで年末に1mを超える積雪になったのは何年振りかの気がする。
世の中は年末休暇に入ったが、雪国の建設業は道路除雪という大切な仕事で
昼夜を問わず活動している。今や道路を守ることは人々のあらゆる日常生活
や行動に無くてはならない基盤となっている。
昭和38年の豪雪で何日も鉄道が止まり、陸の孤島と化した魚沼に衆議院
災害対策委員会の一行が現場視察に訪れ、時の建設大臣河野一郎の一言
「邪魔なものはどければよい」で道路除雪が始まったといわれている。
当時、除雪機械は無かったのでブルドーザが唯一の機械力だった。
あの頃、自動車は冬になると車庫に仕舞って置くものだった。
道路は専ら歩く場所であり、荷物は橇に積んで運ぶものだった。急病人が
出ても橇で病院まで連れてゆくしかなかったから、今なら助かる命も
救えなかった事も度々だった。「命の道」と呼ばれるようになった所以だ。
今では除雪機械も進歩し中でも画期的なのは、ロータリー除雪車の登場だ。
ホィールドーザに排雪版を付けた除雪ドーザが雪を道路の端に寄せ、その雪を
ロータリー除雪車が飛ばして片付ける。圧雪で路面が凸凹になるとモーター・
グレーダが剥がしてゆきロータリーで飛ばす。
こうして道路はどんな豪雪でも止まることなく通行を確保している。
除雪は自然が相手だから昼夜も土日祝祭日も年末年始も問わず、何時でも
対応しなければならない任務だ。苦労もあるがやりがいのある仕事でもある。
だから若いオペレーターも除雪期間は良い顔をしている。
年々時間の過ぎる早さを感じながら慌ただしく年の瀬を迎えている。
欲を言い出せば限が無い。無事新しい年を迎えられることに感謝し、それでも
来る年は少しでも新しい事にチャレンジし、メリハリの利いた年にしたい。
今年に決着をつけ、気持ちを新たに新年を迎えよう。
1年間、私の「徒然草」にお付き合いいただきありがとうございました。
カテゴリー:会長ブログ
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