2010.10.30
♪ 秋の風が吹いて 街はコスモス色・・・ 冬が来る前に もう一度あの人と めぐり・・・
今週は急に寒くなり紅葉を飛び越して、下権現堂山にまで雪が降りた。 毎年10月下旬には
越後三山は雪化粧するが、ここ数年一気に里山にまで来る事が多くなった。
ついこの間までの残暑が嘘のような、不意をつかれた寒さに体が慣れるのが容易でないが
若干の前後はあっても確実に季節は進んでいる。
27日の早朝、寒さに起こされ暖房を入れる。 夕べからの冷たい雨は上がったようだ。
夜が白んで付近の山を見ると薄っすらと雪化粧していた。 越後三山は雲の中だ。
夕方までは冷たい雨が降ったり止んだりしていたが、夕方からは高気圧の張り出しで快晴に
変わる。 毎年の事だが初冠雪の三山は神々しい美しさだ。
今年は夏が暑く、秋に入っても残暑が続いた。 その後は雨模様の天候が多かったが気温
は引き続き高めに推移した。 こういう年は雪が多いと地元の人は言う。
何年か前の豪雪の年もこんな天候だったとも言う。 気象観測技術が発達して人工衛星から
様ざまな情報が入る時代でも、週間天気予報はくるくる変わる。
一週間でも変わるのに、ひと月ふた月先の雪の量が多いか?少ないか? 予測は難しい。
気圧配置と寒気の下がり方で雪は降る。 西高東低は3~4日の周期で崩れるから必ず
晴れ間がある。 晴れると雪は下溜まって嵩が減る。
しかし時に、冬型の気圧配置が崩れても寒気が強く、なおかつ海水温が高めだと雪が降り
止まず次の冬型につながってしまうことがある。 こうなると一週間から十日間も降り続いて
しまい、一日平均30~50cmの降雪でも豪雪になる。 こうした連続降雪が有るか無いかで
大雪かどうかが決まる。 もちろん寒気が弱い年は小雪になる。
雪は水資源をはじめ多くの恵みをもたらしてくれる。 今年はオーストリアのレルヒ少佐が
ヨーロッパ近代スキーを、高田金谷山に初めて紹介してから100年になる。
戦後スキー場開発が盛んになり、スキーの発展と共に雪国の冬のイメージが一変した。
つらくて暗い冬が、明るく楽しく魅力的な冬へと劇的に変わっていった。
雪、この美しい贈り物を活かした地域を、未来へとつなぐことが私たちの使命だ。
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