2010.03.27
3月30日は、今月1日に続いて2度目の満月=ブルームーンになる。
月の周期は約29、5日だから、一月に2度満月が来るのは不思議では無いが確率は低く
約3年に1度位だ。 今年は1月にも1日と30日が満月となり、3月にも2度満月となる
極めて珍しい年回りで、お陰で2月には満月が1度も無かった。
年に一度の「ブルームーン」でも稀なのに、それが2度も続けて起こるのだから貴重だ。
一般的には、大気の成分の関係で見える青い月のことを「ブルームーン」と呼び、こちらも
なかなか見ることが出来ない稀な現象とされ、どちらの場合でもめったに起こらない事の
代名詞として使われる。 それでも今年の満月の方のブルームーンはまさに天文学的な確率
でしか起こりえない暦の組み合わせだ。 ブルームーンを見ると幸せになるとも言われている。
♪ blue moon you saw me standing alone without a dream in my heart ・・・・・
「ブルームーン」はリチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートの名曲として、カーメン・マクレエ
やエラ・フィッツジェラルド、メル・トーメやチェット・ベーカーなど多くの名唱で知られる。
数多くの映画にも挿入歌として取り上げられている、スタンダードだ。
ここで歌われているブルームーンは、青い月夜と言うほどの意味で満月ではない。
3月30日といえば忘れられない歌がある、新谷のり子が歌った「フランシーヌの場合」だ。
♪ フランシーヌの場合は・・・ 3月30日の日曜日 パリの朝に消えた命一つ・・・
フランシーヌ・ルコントが当時の政治状況を批判し焼身自殺を計ったのは1969年だ。
東西対立構造の象徴ヴェトナム戦争とビアフラの内戦による難民問題を世間に訴える
ための行動だった。 国内では70年安保闘争と全共闘による学園紛争の時代だ。
東西冷戦時代もそうだが、戦争は不幸な歴史しか残さない。 ビアフラという国は今では
ナイジェリアの一部となったが、地下資源が豊富なばかりに未だ争いの舞台だ。
戦後ヴェトナムが著しい経済発展を遂げ、生活が豊かに変わってきているのも、平和で
安定した政治状況が有ればこそだ。 野に咲く花や星や月がいつも変わらずにあることに
かけて、人間の争いの愚かさや儚さを歌う詩も多く創られた。
私は三日月から上弦に至る頃の月が好きだ。 春の彼岸の頃の月は横に寝ていて、
上弦までの月は舟形をしている。 秋には起き上がって立の月になる。
月齢で呼ばれる月は、上弦までは早い時間に沈むし、満月を過ぎ二十夜(更待月)頃から
先は、出が遅くて夜中にしか見れない。 おぼろ月夜を仰ぎながら、緑川「霞みしぼり」を
味わうのは春にしかない楽しみだ。
春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼台声細細 鞦韆院落夜沈沈
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