2025.12.06

ビンテージ・イヤー

♪　枯葉散る夕暮れは　来る日の寒さをものがたり　雨に壊れ　・・・

「働いて働いて働いて働いて働いて参ります」今年の新語・
流行語大賞に高市総理が就任時に覚悟を語った言葉が選ばれた。
野党や一部コメンテーターなどから、働き方改革に逆行すると
批判が上がったが、総理大臣の本気度を感じさせ好感が持てる。

今週も冬型の気圧配置が強まり広い範囲で雪になった。テレビの
トップニュースで大雪に対する注意が報じられる。東北や新潟県の
山間部では最大７０ｃｍの積雪予報だが実際には４０ｃｍ程度だ。
山間部とは私たちの住む地域の事だと思うが少し違和感を覚える。

師走に入れば雪になるのは特別な事ではない。道路管理者や鉄道
事業者も注意を呼び掛け、在来線は運休が相次ぐ。国鉄時代には
この程度の雪で運休は無かった。列車の軽量化や連結数減少で風
に弱くなり、保線要員も減少し鉄道は雪に弱くなった。

気候変動の影響で災害発生率が高まり、天気予報はより悪い方に
バイアスをかけ注意を促しているようだ。しかし、克雪・利雪が
当たり前になり除雪体制も万全の雪国では少し騒ぎすぎの感だ。
観光産業にも影響が出るので、行き過ぎた警戒報道は困る。

先月ボジョレーワインの新酒が解禁になったが、少し遅れて先週
飲んでみた。ハッキリ言ってこれが新酒かと思うほどの味わいで
驚いた。毎年決まり文句で過去最高の出来などと言うが、今年の
ブドウは間違いなくビンテージイヤーになる出来だった。

ワインはブドウの出来具合で味が決まる。だから気候の変動で
出来不出来が変化する。同じドメーヌのブドウ畑でも水はけが
良く陽当たりの良い場所に特級畑が区切られ、樹齢５０年超の
ブドウの木からプルミエクリュが造られる。

たぽたぽと　樽に満ちたる酒は鳴る　さびしき心うちつれて鳴る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（牧水）

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