2025.02.15
つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かいて、心にうつり ・・・
今日は歌人で随筆家の兼好法師が1350年に亡くなった命日だ。
徒然草の名を借りて駄文をしたためている者として、この記念日を
紹介するのは礼儀だと思う。清少納言「枕草子」鴨長明「方丈記」
と並び日本三大随筆と呼ばれている。
埼玉県八潮市の県道で1月28日に起きた道路陥没事故により
トラック1台が巻き込まれ、いまだに救出できない状態が続く。
道路の地下には、電線電話などケーブル類、上下水道管、ガス管、
都市部では地下鉄など様々な物が埋められている。
何れも社会生活に無くてはならない設備であり、空間に有るより
地下に埋める事で、邪魔にならない形でそれぞれの機能を維持して
いる。全国どこの街でも道路の下にはこれら様ざまなものが埋設
されていて、私たちの生活を支えている。
しかし、それら設備の中には今回の下水道のように、敷設してから
半世紀以上経過し老朽化し穴が開いたり機能不全になっている物も
多いという。破損していても地下だけに直ぐには分からないから
徐々に空洞が広がって、ある日突然大きな事故になる。
人間が造った物は何であれ限られた期間しか機能を維持する事が
出来ない。私たちは何かしら問題が起きてから対応したり法制化
したりする事後処理社会だ。今回の道路陥没事故も報道では毎年
どこかで起きていて、幸い大きな事故に至らなかったという。
しかし今後同様の事故が発生すれば、道路管理者の責任は免れら
れない。全国各地で地下埋設物の総点検が行われるだろう。
私たち建設業界は維持修繕に確りと取り組まなければならない。
社会の安全安心を担うのは私たち建設業の重要な使命だ。
願はくは 花の下にて春死なむ そのきさらぎの 望月の頃
(西行)
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