2022.01.29
今週は寒中にも関わらず比較的穏やかな日が続き、積雪量も随分減った。
今は二十四節気の大寒、節気を更に3分割した七十二候では、明日から
「鶏初めてとやにつく」という大寒の末候となり年最後の七十二候となる。
来週2月4日は立春を迎え、七十二候も初候の「東風凍を解く」(はるかぜ
こおりをとく)に入る。いよいよ春は目の前という時候になる。
まだまだ寒い日が続くし雪も降るが、物事には始まりと終わりがあるように
季節も又必ず巡り来る。昼時間も毎日1~2分延びて日没も夕方5時を過ぎ
るようになった。一方、新型コロナ感染症はなかなか終わりが見えず、新規
感染者数も過去最多となり、全国34都道府県にまん延等防止措置が出された。
正しい情報に基づいて感染対策をすれば、必要以上に恐れる事は無いようだ。
先日テレビ番組で、ワクチン接種の是非が論じられていたが、効果があり
みんなが接種すべきという意見と、副作用もあり接種すべきでないという
意見が対立していた。テレビの前の視聴者はどちらが正しいのか分からない。
自分の信じることが唯一絶対のような主張がぶつかり合うから、双方一歩
も譲らない。専門家や学者は自らの意見が正しいものと信じているから、
違う考えに耳を貸そうともしない。恐れていた、人間同士の分断が起こる。
異常事態の時ほど人間の本性は現れる。矢張り人類の敵は人類だ。
今夜は恒例となった「結いの灯り・雪洞まつり」のオープニングが行われる。
暗く寒い魚沼の冬を、雪像を造りろうそくの明かりで美しく照らして楽しむ、
雪国ならではのイベントが3月中旬まで続く。神事や伝統行事であったり、
子どもたちの学校行事であったり、仲間や親子の作品であったり。
残念ながら、多くの観客が集まる大規模イベントは中止せざるを得ない
状況だが、屋外だからやれる行事も多い。今シーズンはスキー場の入込みが
久し振りに活況を呈している。屋外で密が避けられるスキー場は、安心して
楽しめる場という事のようだ。世の中悪いことばかりでは無い。
冬ながら 空より花の散りくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ (深養父)
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