2022.01.01

謹賀新年

新しき　年のはじめにおもふこと　ひとつ心につとめて行かな　（茂吉)

今日は「新しい希望と決意を持って新しい年の初めを祝う日」と定められた
祝日「元日」だ。新年早々何を今さらと思うかもしれないが、年の初めを
祝う事は簡単だが、新しい希望と決意を持つのはそう簡単ではない。
国民の祝日なのだから、誰もが理解し行動できる日でないと困る。

しかしながら、新年でなければ、新しい希望や決意を持つ事は難しいから、
これで良いのだと納得する。若い世代なら具体的な目標を持ち決意する事
もあろうが、私の年代になると取敢えず健康で楽しく暮らすことが目標に
なるから、新しくもない希望と決意というほどでない心構え程度か。

歴史を振り返っても、世界のどこかで必ず戦争が行われていたし、テロや
大災害、飢饉や貧困も撲滅できない。この２年間は新型コロナウイルス
感染症により、不自由な生活を強いられてきた。そうした現実を見れば
平穏な社会を願い、当たり前のことが出来る社会はありがたい社会だ。

健康で無事な日々を送れることがどれだけ大切なことか改めて認識する
年明けだ。人は誰も生まれてくる場所や環境は選べない。だからこそ、
日本に生まれ、衣食住に困らない生活が送れることに感謝しなければ
ならない。足るを知ることは、人生の価値を高める。

年末寒波の襲来で２８日に続き、昨日も７０ｃｍほどの積雪があった。
天気予報が何時になく連続して警報を発し、交通機関にも影響が出ると
警告し、外出を控えるよう促す。他の地域は兎も角、私の住む魚沼では
一晩に１ｍくらいの大雪が降ることはそんなに珍しいことではない。

雪は降り続けば豪雪になるが、２～３日降っても数日晴れ間が出れば、
かなり落ち着く。更に、雪はスキーなどのレジャー産業に不可欠な上、
大切な水資源で雪国にとってなくてはならない存在でもある。克雪が
進み、生活道路も確保され、今では雪で困ることも少なくなった。

新しき一年に新たな想いを託すには、真っ白で静かな世界が相応しい。

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