2022.04.23

国際連合

小出辺りも春爛漫、ソメイヨシノやオオヤマザクラも満開となった。

雪国で暮らす者にとってこの時季ほど待ち遠しい時は無い。雪が融け
地面が顔を出すと、春を待ちわびた草花が一斉に茎を伸ばし花を咲かせる。
家々の玄関先には水仙の黄色の花や芝ざくらが咲きほこる。里山のブナや
水辺の柳やクルミも一斉に芽吹き、春がやってきたことを知らせる。

これからは山菜の時期も始まり、雪国ならではの生で食べられるウド。
コゴミやウルイに続き、木の芽やワラビも出回る。少し遅れてタラの芽
やコシアブラといった主に天ぷらでいただく山菜も出てくる。
雪国の山菜はエグミが少なく、食べやすいのが特徴だ。

魚沼で山菜の「木の芽」は三つ葉アケビの新芽のことで、この地方で
しか食べる習慣が無かった。今では県内各地でも料理屋で出てくるが、
嘗ては魚沼地方だけの食習慣だった。子供の頃、ウドや他の山菜は
苦手だったが、木の芽だけは小さな頃から大好きな山菜だった。

ロシアのウクライナ侵攻が始まり２カ月になるが、未だに停戦合意が
出来ず、毎日多くの市民が犠牲になっている。アメリカやEU諸国、
そして我が国も経済的制裁措置を打ち出し、ロシアに圧力をかけるが
プーチンは独自の価値観で自己正当化しており和平は遠い。

国連の安全保障理事会もロシアに武力による現状変更は認められない
と決議するが、当のロシアはこの戦いの正当性を主張し応じない。
国連の平和維持機能は無力だと批判するが、第二次世界大戦の戦勝国が
中心となって、二度と世界大戦を起こさないために組織したのが国連だ。

しかし戦勝国の間でも政治的志向の違う国が連合体を組織するために
拒否権を与えた。そのお陰で５ヶ国の常任理事国が国連に留まっている
のが現状だ。最悪のシナリオはロシアを孤立させ、国連からの脱退を
選ばさせる道だ。我が国が辿った歴史を繰り返させてはならない。

国連はこの現実の下で築かれた未完成な組織だが、代わる組織は無い。

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