会長ブログblog

2025.07.12

舶来品

高温多湿の日々が続き、梅雨明けはもう少し先になりそうだ。

空梅雨で暑い日が続くが、越後三山の姿も雲に隠れて見えない日が
多く、空気中の湿度は高い。例年ならまだまだ梅雨の期間中だから
当然だが、今年は前線が消え早々に東海以西の梅雨明けが発表された。
しかし、まだ天候は安定せずゲリラ豪雨が発生している地域が多い。

アメリカ、トランプ大統領の自国産業保護主義からくる貿易関税に
世界中が振り回されている。我が国も終戦後輸入品に高関税を課し、
国産品を守っていた時代が続いた。特に、洋酒、タバコ、自動車は
税金が高く、何れも高級品として庶民には手が出し難かった。

ジョニーウオーカー黒ラベルが1万円、シーバス・リーガル21年
「ロイヤル・サルート」は5万円、タバコは洋もくと呼ばれ国産の
倍以上の値段、輸入車は外車と呼ばれ国産車の数倍の値段だった。
当時、外国旅行のお土産は免税品のタバコと洋酒が定番だった。

だから関税は贅沢税とも呼ばれ、国産品を保護した。よもや現代
において関税による保護主義が、それも自由主義経済の先生だった
アメリカが導入するとは。グローバリズムからナショナリズムへと
世界の潮流が変わりつつある中で、世界はどこに向かうのだろう。

環境問題でも人口問題でも地球規模で取り組まなければならない
時代に、覇権争いが繰り広げられているのが国際社会の現状だ。
現実にロシアやイスラエルの行動は今の時代を象徴する出来事だ。
ジョン・レノンがご存命なら、どんなにか嘆いたことだろう。

翻って、参院選を見れば多党林立で自己主張合戦になっている。
他を認めず批判だけの政党のなんと多い事か。人間の多様性を
重んずるという政党が、他党批判に終始する。選挙は戦いだが
闘いは政策論争でなければならない。他党批判は政策ではない。

夏山の いきれの中に歎息きつつ あぢさゐの花をちぎり捨てたり
                           (柊二)


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