会長ブログblog

2021.10.02

自民党総裁選挙

♪ 夕空晴れて秋風吹き 月影落ちて鈴虫なく 想えば遠し故郷の空 ・・・

自民党の新総裁に岸田文雄氏が選出され、来週の国会で総理大臣に指名される。
4人の候補者がそれぞれの政治姿勢や政策を戦わせ、党員・党友と国会議員による
投票により決まった。選挙期間中、マスコミは党員意向調査や政治評論家の解説で、
河野氏がトップだが過半数に届かず、決戦投票で岸田氏が逆転するという予想だった。

しかし現実には1回目の得票も岸田氏がトップで、更なる得票で逃げ切った結果だ。
結果を見てから、なぜそうなったかを評論家たちは解説するが、自らの予想が外れた
事に対する釈明やお詫びは無い。野党は挙って派閥政治を批判するが、野党各党の
党首や党幹部がどのような手順を踏んで選任されているのか、私は知らない。

自民党の総裁は安倍氏から菅氏、そして今回の岸田氏と変わってゆくが、野党党首や
幹部の顔は、この間ずっと同じままだ。来月には政権選択選挙が行われる予定だが、
選挙の時だけ連合で協力し、普段はそれぞれ違う党是の下でバラバラでは、政権など
取れるはずがない。しっかりとした野党が育たない事がわが国の政治の課題といえる。

こうした現状を造ったのは、選挙制度にも原因がある。小選挙区・比例代表制では、
現職が圧倒的有利の上、政党に所属してない新人は様々な支援も受けられない。
嘗てのような、定数の多い中選挙区制も同じ政党内の戦いで、政策とはかけ離れた
個人後援会活動や利害関係で決まる欠点があった。

現在、平成の大合併により同一行政区の中に複数の選挙区が混在する不合理が有り、
一票の格差も解消するため、選挙区割りが見直される。新潟県は現行6選挙区から
5選挙区に減る予定だ。この際、小選挙区から定数2~3人程度の中選挙区制に
戻せば死票も減り、比例復活などと云うまやかしも無くせる。是非検討願いたい。

昨日1日で、上越新幹線E4系MAXが最終運行となった。大量輸送の象徴ともいえる
2階建て車両は、大型旅客船に匹敵する16両編成最大1634人の乗車定員を
誇った。一時代が終わったような感慨だ。私は、専ら1階席かフラット席を利用
した。2階席は混雑してたし、ベンチシートが多かったからだ。

切り株だけが残され少し寂しげな田圃から稲わらの香りだけが漂う。秋が深まる。


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