会長ブログblog

2025.05.31

米価高騰

♪ 卯の花の 匂う垣根に 時鳥 早も来鳴きて 忍音 ・・・

米価が上がり続ける状況の中、地元の米屋さんも在庫が底をつき、
値段は上がったが売る米が無い状態だ。魚沼地域や県内各自治体
の「ふるさと納税」返礼品は「米」が人気で多くの納税を頂き
ありがたいが、米不足でご迷惑をお掛けする事態となっている。

スーパーでの価格が倍になったというが、今売られている昨秋
収穫されたコメの売り渡し価格が倍だったわけではない。
米不足状態で外食産業の方からも困ったという話は聞いたが、
閉店したり、弁当やおにぎりが姿を消したという事でもない。

しかし、価格が高くなっているのは実感する。コンビニ弁当や
おにぎりをカップみそ汁などと一緒に買うと、飲食店に近い
金額になる。だから、米不足というより流通に問題ありだ。
JAをはじめとする流通組織は米価高値安定を目指す団体だ。

国の減反・転作政策も大きな原因の一つだ。品種改良が進み
全国何処でも稲作が可能となり作付け制限しないと値崩れが
起きる。しかし、日本の良質米は今や海外でも人気だから
積極的に輸出すれば、価格低下どころか大きな収入源となる。

不作の年は輸出を止めれば国内需要は賄える。食糧安保からも
減反はせず輸出で稼ぐべきだろう。現行、減反や転作補助金で
生産管理し消費者に高く売る方法は、税負担と消費負担の二重
負担となっている。積年の課題を見直す好機と考えればよい。

魚沼コシヒカリは全国トップブランド米だから、この価格を
維持しないとすべての米価に影響する。おいしい魚沼産米の
産地の多くが中山間地の棚田で、日照時間が短く昼夜の温度差
が良質米を育てる。反収8俵前後だから高価なのは当然だ。

ふるさとの 鎮守の森をめぐり鳴く 五月水田の 夜蛙の声
                        (柊二)


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