会長ブログblog

2021.11.06

立冬

♪ 秋の風が吹いて 街はコスモス色 あなたからの便り 風に聞くの ・・・

明日は立冬。二十四節気は中国内陸部発祥の暦だから、地域にもよるが
実際の季節より1ヶ月程度早く感じる。遅れていた紅葉も進み、付近の
里山も次第に色付いてきた。奥只見・銀山平や只見線沿線の紅葉は先週末
くらいに見ごろを迎え、多くの県外ナンバーで賑わった。

衆議院議員選挙も終わり、結果として政権与党が安定多数を維持した。
新潟県内の6選挙区は与党が2勝4敗で前回と同数だったが、前回は比例区
での復活当選が3人だったのに対し、今回は選挙区で落選した4人全員が
復活当選し、名簿1位の鷲尾さんを入れて、9人から11人に増えた。

今回4選挙区を制した野党系はそのまま4人の代議士だが、与党は当選の
2人と比例区1位の鷲尾さん、復活した4人で合計7人となった。結果的
に自民党は、選挙区と比例区の全員が当選した事と同じ数になった。
こうした選挙制度の不合理は有権者には受け入れ難い結果だと思う。

だから、前回も書いたが選挙制度見直しは喫緊の課題だ。そもそも現行
制度に変える時、比例代表並立制は共産党を始め、少数野党が提案した
制度だった。少数政党は選挙区での当選が難しく、比例区での獲得票で
配分してもらわなければ、少数意見が反映されないという主張だった。

選挙が終わり、年中行事と化した弁護士集団による一票の格差違憲裁判が
始まったが、最高裁の判例では2倍を超える状態は基本的人権を保証した
憲法に反するとされている。これにより、東京を始めとする大都市の定数
は増え続け、地方の定数は減り続けている。

一票の格差を違憲というのなら、小選挙区での落選死票をどう考えるのか。
政治に依存せざるを得ない地方の国民の代弁者が減り、政治依存の少ない
大都市の議員が増え続ける現行制度を改めるのは、正に立法府としての
国会の役割だ。繰り返し言うが、選挙制度改革は喫緊の課題だ。

♪ 冬が来る前に もう一度あのひとと めぐり逢いたい 冬が ・・・


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