2025.03.15
♪ 淡き光立つにわか雨 いとし面影の沈丁花 溢るる涙の ・・・
このところすっかり春めいてきて、来週はもう春彼岸に入る。
今冬の豪雪により積雪量も増えたが、目に見えて減ってゆくのが
分かる。天気が良ければ1日で10cm以上も減るので3mの
積雪でも1カ月もあれば全て無くなる。
雪が融ければ農作業が始まる。育苗はある程度水温が高くなって
からだが、畑作業は雪解けとともに始まる。昨年来野菜の価格が
急騰し、キャベツや白菜といった葉物野菜が何倍もの値段を付け
ているので、春物野菜が出回り価格が安定するのを期待したい。
米も一時は店頭から姿を消し、最近では政府の備蓄米まで放出し
価格の安定に取り組んでいる。米や野菜が話題になっているが、
その他の多くの食品も値段が上がっている。物価高は食品に
限らず、ガソリンを初めあらゆるモノが高くなっている。
失われた30年といわれたデフレ経済から国を挙げて経済成長に
取り組んでいるから、諸物価高騰は計画通りともいえる。問題は
物価に見合った収入が得られるかだ。人件費も年々上がっては
いるが、非正規雇用者の所得は簡単には上がらないのが現実だ。
庶民の味方といわれる「百円ショップ」だが、国内製造なら数百円
はするであろうモノが途上国で造り百円で売られている。経済を
小さくしデフレを増長している側面もある。モノには適正価格が
ある。安ければ良いという発想は自らの経済を小さくしてしまう。
アメリカの大統領は輸入品に関税を科し、国内産業を保護すると
いうが、価格だけでモノを買う人はそう多くない。品質が良く
なければ人々は買ってくれないだろう。価格に負けない高品質の
モノづくりで我が国製造業の底力を見せる時だ。
♪ 春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに 愛をくれし君の ・・・
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