会長ブログblog

2025.11.15

昭和時代

♪ 知らず知らず 歩いてきた 細く長いこの道 振り返れば ・・・

今週初めの時雨模様で、越後三山の雪化粧も五合目くらいまで降りた。
来週も時雨れる予報で、今度は権現堂山まで下がるのではないか。
里山の紅葉も枯れ葉色にくすみ、落葉が始まっている。春に芽吹き
夏に成長した広葉樹も季節の一巡で役割を終え、眠りにつく。

自然界の一年は季節と共に進み、草花であれ樹木であれ絶えること
なく生命を繋いで行く。動物は種によって生きる時間に大きな差が
有る。人間は人生60年時代が長かったが、現在は生活環境や医療
技術のお陰で80年くらいは普通になった。

このほど、写真が語る「魚沼・小千谷の100年」心に刻んだ
街の記憶忘れがたき激動の時代、という写真集が出版された。
ぺージを捲ると昭和初期からの懐かしい風景や記念写真が並ぶ。
昭和初期や戦前・戦中の写真は初めて見るものが多い。

30年代以降は見覚えのある風景や実体験した行事も出てくる。
小出本町界隈の写真は奥只見電源開発に纏わるものや、田中角栄
代議士の大臣就任祝賀パレードなどが多い。地域性で雪に関する
写真も多い。38豪雪で雪に覆われた街並みも懐かしい。

道路除雪が始まり冬の生活や流通が一変する様子。大湯温泉の
ページや小千谷、堀之内、塩沢、十日町の祭りの写真も多い。
鉄道の木造駅舎、冠婚葬祭の様子など貴重な往時の写真が納まり、
看板や自動車の形式でいつの時代かが伺われる。

小千谷、魚沼地域の街並みは身近で思い出に残るものも多いが、
十日町、津南、松代、松之山など妻有地域の写真は初めて見る
景色が多い。それにしても昭和は人々が多く活気に満ちていた。
写真集を見て懐かしむのは、それだけ歳を取ったという事か。

街路樹は 冬あらはなる枝張りて 空のさむさを 支えゐたるかな
                          (柊二)


カテゴリー:会長ブログ

タグ:

お問い合わせconatct