会長ブログblog

2021.11.20

新酒解禁

一昨日18日はフランスボジョレー地方の新酒ワィンが解禁となった。

極東の国、日本は世界でも最も早く解禁となる経度に位置しているから、
フランス本国より早く飲む事が出来る。以前は自由に出荷できたので、
早さを競って未完成のワインが出回ったことから解禁日を11月15日
に決めたが、休日に当たると流通不能となるので、第3木曜に変えた。

今年のヨーロッパは天候不順で春の遅霜と夏の長雨がたたりブドウは
不作だったという。ワインの出来はブドウの出来で決まるから、今年の
ワインは質・量ともに期待薄だったが、実際には例年と変わらぬ新酒
ならではの色や香りが出ていた。

ワインの出来よりもブドウの出来を見るためのワインといわれている。
色は明るく、フルーティーな香りでシンプルな味わいだ。ライトで
日本料理にも合うので、好みもあるが特に女性にファンが多い。
長期熟成に適した特級畑のフルボディワインとは違う楽しみがある。

近年、シンガポールなどの富裕層が投機対象とした事で、ワインバブル
ともいえる状態が生まれた。フランスやイタリア、カリフォルニアなどの
ヴィンテージワインが急騰し、ここ数年で倍以上値上がりした。半面、
日本の食卓にも定着したから、テーブルワインは廉価な物が出回る。

チリやオーストラリアなど南半球産のワインが、スーパーや量販店で
フルボトルで500円前後から販売されている。日本酒でもそんなに安く
無いので、これなら晩酌にしても家計に響かない。それ位、ワインが
日本の家庭にも浸透し、高級品、贅沢品と呼ばれる物では無くなった。

昨夜は月が昇って間もなく部分月食が起こった。6時過ぎが最大食で、
0,978というほゞ皆既月食だった。私は山形県鶴岡市に出張中で
曇り空だったので、残念ながら見る事が出来なかった。次回日本で
見られる皆既月食は、来年11月8日で、ほゞ1年後という事になる。

よしさらば 四方の木枯らし吹きはらへ 一葉くもらぬ月をだに見む
                         (藤原 定家)


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