会長ブログblog

2023.08.19

新涼

お盆が明け朝夕の気温が凌ぎやすくなる時候だが、暑い日が続く。

台風7号は予想通りの進路で紀伊半島に上陸し、近畿地方を北上
して日本海に出た。雨の欲しい魚沼には降雨はほとんどなかった。
通過地域は予報通りの暴風雨に見舞われたが、予想外だったのは
台風から遠く離れた鳥取県や岩手県などに豪雨災害を齎したことだ。

台風は予測可能な気象現象だから、予防策も講じられるが、進路
から離れた地域に集中豪雨が降るという予想はし難い。そして
台風一過の晴天とならず、離れて行ってもいつまでも降雨が続いた。
気圧と気流がそうした現象を作ったのだろう。

テレビの現地からの中継ではリポーターが建物内の安全な所から
伝えている。かつての中継は暴風雨に晒されながら必死の形相で
状況を伝えた。視聴者からのスマートフォン画像の方が濁流の
様子や冠水した道路や住宅地の状況をリアルに写していた。

日本列島は島国特有の急峻な地形で、脊梁山脈から海までの距離が
近く急流が多い。そのため毎年のように河川の氾濫や決壊により
浸水被害を繰り返す。国土強靭化の掛け声とは裏腹に、国民の
生命や財産が失われてゆく。抜本的な対策が急務だ。

明日はJR只見線の「只見駅開業60周年記念式演・祝賀会」が
只見町の温泉施設で開催される。只見線応援団の六角精児さんの
トーク&ライブが行われる。只見線の全線開通は52年前だが
会津川口~只見間の開通からは60年という事だ。

平成23年に起きた新潟・福島豪雨災害で線路や鉄橋が流失し
昨年10月に全線再開通を果たした。奥会津の沿線自治体と
福島県が多額の負担をする全国初の上下分離方式での再開通だ。
奥会津の人々は負担に見合う様々な効果を願って活動を続ける。

♪ コトコト走る 列車の窓からふと眺めれば かなたに ・・・
                 (只見線のうた 六角精児)
   


カテゴリー:会長ブログ

タグ:

お問い合わせconatct