会長ブログblog

2022.07.16

凶弾と警備

異常な早さの梅雨明けだったが、今週は雨模様が多く戻り梅雨の天候だ。

日曜日に行われた参議院通常選挙は自民党が議席を伸ばして終わった。
新潟県選挙区も6年前1人区になって以降、自民党は2連敗して議席を失い、
今回は議席奪還が至上命題だった。接戦が予想される厳しい選挙戦だったが、
結果は自民党新人の小林一大さんが当選した。世代交代が進み時代は変わる。

参議院は比例区で産業界や各種団体の推薦を受けた候補者が立候補するが、
建設産業も国交省出身の足立としゆきさんと農水省からの新藤金日子さんが
それぞれ2期目の当選を果たした。そして、選挙戦終盤に安倍晋三元総理が
街頭演説中に凶弾に倒れた事件は、国内のみならず海外にも衝撃を与えた。

今回の事件を見る限り警備体制の薄さと、初弾発砲直後の安全確保対応が
出来ていなかった。翌選挙選最終日には、現職総理の岸田さんが新潟市で
マイク収めをしたが、古町会場の警備体制は過去にないほどの厳重なもの
だった。奈良でもこれくらいの体制だったら犯行は見合わせられただろう。

私たちは戦後長きに亘り日本ほど安全で平和な国は無いと思ってきた。
しかし、私たちの社会は考えているほど安全ではない。毎年のように凶悪
犯罪は起こるし、尖閣諸島や北方領土周辺は緊張も高い。更には北朝鮮の
核開発やミサイル発射は日常化している。

国民の命と財産を守るのは国家としての必要条件だ。現状それが出来ている
とは言い難い。にも拘らず、他のあらゆる独立国が自衛のための軍隊を保有
するのに、我が国だけが禁じている現行憲法の改正さえ出来ていない。
戦勝国が押し付けた誤った自虐史観を戦後教育と一部マスコミが助長した。

戦後レジームからの脱却は、安倍さんが提唱した政策目標そのものだった。
日本を美しく誇れる国にしようと呼びかけた。私たちの国は美しく誇れる国
になっただろうか。志半ばでこのような形で凶弾に倒れるとは予想だにしな
かっただろう。国際社会の一員として我が国の責任ある姿が問われている。 

♪ 遠き別れに 耐えかねて この高殿に のぼるかな 悲しむなかれ ・・・


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