2022.04.09

戦争は知らない

♪　野に咲く花の　名前は知らない　だけども野に咲く　花が好き　・・・

今週は麗らかな晴れが続き、今冬の残雪も目に見えて減ってきた。
入学式が行われ新学期も始まり、１年分成長した子どもたちが元気に
登校する。毎年見慣れた風景だが、かの戦地では人影が消え廃墟が佇む。
人間の世界がどうあろうとも、季節は迷うことなく進んでゆく。

小出青年会議所の設立記念事業「銀山カーニバル」は’８３年から１０年間
続いたが、加藤登紀子さんとCWニコルさんをお招きした年があった。
奥只見丸山スキー場に特設ステージを設け、ニコルさんは日本ほど植生が
豊かな国は珍しく、その価値を再認識しようという講演内容だった。

スキー場は観光目的でブナ林を伐採しゲレンデを造成しているので、
国有林を管理している営林署は心配したが、むしろ人間が手を入れる事で
里山の環境は維持されるという趣旨の行動提案だった。加藤登紀子さんは
「知床旅情」や「一人寝の子守歌」を始め、ロシアの歌曲などを歌った。

私の東京時代、新宿に「スンガリー」というロシア料理店があり、その店で
ウオッカやズブロッカの味を覚えた。この店は加藤さんのご両親が経営して
いてそうしたご縁で出演をお願いした。京都四条縄手にあるロシア料理店
「キエフ」が本店で、現在加藤さんのお兄さんが経営されているようだ。

ロシア料理の店名「キエフ」に何の違和感も感じなかったが、今となっては
ロシアとウクライナを同列に扱う事は出来ない。私たちが毎日、目にし耳に
している情報が正しければ、あってはならない殺戮が現実に行われている。
子どもを含む民衆がこれ以上犠牲になる前に、即刻停戦すべきだ。

ウクライナを舞台にした映画「ひまわり」が再上映されているが、戦争に
より数々の悲劇が生まれた。人間が決めた国境線で戦争と平和が分かれる。
戦火を逃れ隣国に避難する人々の姿で、人間の愚かさが見えてくる。
国など無ければ戦いも無いと歌ったジョンレノンの「イマジン」の世界だ。

♪　Imagine there’s no countries It isn’t hard to do ・・・
　

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