会長ブログblog

2024.04.20

山笑う

花の命は短くて 苦しきことのみ多かれど 風も吹くなり ・・・

先週からの高温で市内のサクラは一斉に満開となり、今週は潔く
散った。豪雪地魚沼ならではの雪上桜も小雪の影響で開花から
雪解けが進み例年の景色が造れない状況だ。それでも山菜は
いつも通り季節を知らせながら直売店の店頭を賑わせている。

一番早いのがフキノトウ。それからコゴミとウルイ、山ウドや
ゼンマイが出る。その後、木の芽(四つ葉アケビの新芽)が出て、
タラの芽やワラビなど山はたくさんの恵みを与えてくれる。
雪の少ない地域の産はエグミが強過ぎてあまり美味しくない。

それにしても、ついひと月くらい前まで雪に覆われ眠っていた
山々が一斉に芽吹く。何も手を掛けなくても滋養豊富な山菜も
出てくる。カタクリにコブシや山ザクラ、マンサクなどの花々
も咲き競う。毎年のことだが山の生命力には感動させられる。

我が国では少子高齢化が進み人口構成バランスが崩れ、医療・
年金制度などが成り立たなくなっている。少子化対策は実効
有る制度が必要で、国も自治体も最重要課題に位置付ける。
代表的な施策が学費や医療費の無償化や子供手当の支給などだ。

確かに子育ては経済的負担が大きいから、金銭的支援は有効だ。
しかし、少子化の根本原因は経済面だけではなく未婚者の増加
にある。我が国の未婚率は35~39歳の男性で38,5%
女性でも26,2%を占める。この現状が最大の原因だ。

結婚しない理由は様ざまだろうが、効果的な少子化対策は結婚
してもらうことが最前提だ。だから、子育てに対する支援よりも
未婚者に対する結婚支援の方が効果的といえる。個人の人生観
の問題でもあり難しいが、国を挙げての結婚支援施策が必要だ。

はかなさを ほかにもいはじ櫻花 咲きては散りぬ あはれ世の中
                       (徳大寺実定)


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