会長ブログblog

2025.04.26

商工会合併

この一週間で小出辺りの雪はほゞ消え、さくらが満開となった。

4月1日に、堀之内・小出・広神・湯之谷の4商工会が合併し、
新たに魚沼市商工会が誕生した。その結果、旧町村単位の商工会
最後の総会と、合併後の新たな商工会の部会総会が行なわれた。
私は工業部会とサービス部会の総会に参加した。

平成の大合併から20年経過したこのタイミングでの商工会の
合併だ。全国的には自治体の合併にあわせた地域も多かった。
新潟県は当時の商工会連合会長の意思で各商工会が合併により
組織が衰退することを危惧し、旧体制が維持されてきた。

昭和35年に設立された商工会は主に小規模事業者の経営支援が
目的だったが、現在では地域を支える団体としての使命が強い。
組織の合併により活動エリアも広くなり、帰属意識が薄まる心配
もあるが、国の補助に依存している団体だから仕方ない。

時代に合った商工会の使命やそれに基づく組織作りが課題と思う。
率直に感じたのは、商業・工業・サービス部会という3部会制は
今までの商工会組織の延長であり、合併を期に真に地域に必要と
される組織再編を急がなければならない。

地方の市町村にとり民間の経済団体といえば商工会であり、
異業種構成で最大の団体といえる。地方が元気な時代には会員も
多く、組織力も強かった。しかし、人口減少や高齢化が進む中、
次第に会員数も減少し組織力も低下傾向にあった。

私もかつて20年近くも理事・監事を務めたが、その時代でも
運営形態が画一的だったり、非効率だったり時代に合った改革の
必要を感じた。そして社会が変わり、時代も変わる中で商工会の
合併再編だ。時代が必要とする組織に変われるかが問われている。

櫻の花 ちりぢりにしもわかれ行く 遠きひとりと君もなりなむ
                         (釈超空)


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