会長ブログblog

2024.10.05

只見線再開通記念日

10月に入り朝晩は秋らしい気候に変わり、直に暖房の出番となる。

10月1日は平成23年の新潟福島豪雨災害から11年ぶりに只見線
が全線再開通した記念日だ。「だんだんどーも只見線沿線元気会議」の
呼びかけで、魚沼北中学校の生徒と一緒に越後須原駅で手を振った。
記念日ということもありツアー客も含め多くの乗客で賑わっていた。

只見線は小出~大白川間の開業が昭和17年、大白川~只見は昭和
46年に繋がり、会津若松~小出間135㎞が全線開通した。
所要時間4時間余りで平均時速は40㎞程度になる。車窓からの
美しい風景が長い乗車時間を退屈させずに楽しませてくれる。

同じく10月1日は東海道新幹線の開業記念日でもある。昭和39年
東京オリンピックの開催に合わせ、東京~新大阪間を4時間で結び、
時速210㎞「夢の超特急」と呼ばれた。国鉄時代は名前通り国策で
鉄道を建設したから全国津々浦々に鉄道網が敷かれた。

その後「ひかりは西へ」で山陽新幹線が福岡まで延び、九州新幹線が
鹿児島まで。上越・東北・長野新幹線が整備され東北は函館まで北陸
は敦賀まで延伸した。今や新幹線の競合相手は航空機となり、リニア
新幹線の建設も進む。鉄道移動はスピード至上主義となった。

昭和40年代後半からのマイカーブームやその後少子化続きで通勤・
通学客も少なくなり運賃収入は減少の一途だ。折からの行政改革に
よる国鉄民営化でJRが誕生した。株式会社に変わり不採算部門
からの撤退で、全国のローカル線が次々に姿を消してゆく。

あらゆる輸送手段の中で最も環境負荷が高く非合理的なのが自動車
だろう。60㎏の人間が移動するのに1トン近い車両を動かすのだ
からロスは莫大だ。列車やバスの環境性や経済性より便利な自動車
に慣れた人間は元には戻れない。只見線再開通記念日に思う。

♪ 今は山中 今は浜 今は鉄橋渡るぞと 思う間もなく ・・・


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