会長ブログblog

2021.10.09

半世紀も前から

♪ 花咲く娘たちは 花咲く野辺で ひなぎくの花の首飾り 優しく ・・・

アユ漁が終わった魚野川ではサケの遡上が始まり、小出の一括採捕場が賑わう。
今年は漁の解禁時期7月の天候が優れず長雨が続いた結果、友釣りを主体と
するアユ漁は不漁だった。北海道では赤潮の発生により、サケやウニに被害が
出ていると報じられるが、魚野川を母川とするサケは順調に帰っているらしい。

農林水産業は何れも人智の及ばない天候の影響が大きいので、それぞれの神を
奉って自然への畏敬の念を表わしてきた。新潟県は神社数が日本一だという。
長い海岸線や離島を持ち、広大な農地と山林、神々の山々や多くの河川が流れ、
八百万の神様を信仰の対象にしてきたからだろう。

10月に入ってからも晴れて暑い日が続く。地球温暖化が叫ばれ久しい中、
今年のノーベル物理学賞に米国プリンストン大学の真鍋淑郎博士が選ばれた。
大気中の二酸化炭素濃度が地球表面温度を上昇させる仕組みを科学的に解明
した功績による。1960年代には既に温暖化の研究を進めていたという。

真鍋博士もそうだが、科学分野における研究開発の場を国外に求める科学者が
多いのは、我が国の研究開発支援体制の遅れからだという。目先の経済効果に
拘っていては長期に及ぶ学術研究は出来ない。日本の技術力を支えてきたのは、
地味な研究の積み重ねが基本だから、国を挙げての体制作りが必要だ。

この程、作曲家のすぎやまこういち氏の訃報が届いた。私の世代ではグループ・
サウンズ全盛時のタイガースやヴィレッジ・シンガーズ、ザ・ピーナッツなどの
「モナリザの微笑」「花の首飾り」「亜麻色の髪の乙女」「恋のフーガ」などが
思い出されるし、GAROの「学生街の喫茶店」や「君の誕生日」もそうだった。

一番に「ドラゴン・クエスト」の作曲家という紹介記事を見て、考えてみれば、
グループ・サウンズの流行は半世紀以上も前の出来事だったことに気付いた。
私はコンピューター・ゲームをやらないので、何時までもすぎやまこういちの
イメージは1960年代のままだ。時代遅れの己の姿が垣間見えた。

♪ 亜麻色の長い髪を 風がやさしく包む 乙女は胸に白い花束を ・・・


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