会長ブログblog

2024.03.16

北陸新幹線敦賀延伸

♪ ねえ君 二人でどこへ行こうと勝手なんだが 川のある ・・・

暑さ寒さも彼岸までというが、来週は寒の戻りの天気予報だ。
異常小雪の今冬だったが、こういう年は雪の降り上りが遅く
春が足踏みすることも多い。サクラの開花予想も気温次第
だから、花だよりが待ち遠しいが少し先に伸びそうだ。

先に延びるといえば、北陸新幹線が本日敦賀まで延伸する。
2013年長野新幹線が金沢まで延び、北陸新幹線と名称も
改められた。注目を集めたのは金沢駅兼六園口に出来た鼓門で
金沢の新たな玄関口を飾るに相応しいシンポルとなった。

富山駅も北口周辺が開発されカナル公園や美術館が整備された。
更にそれまでの路面電車に変わるLRTにより二次交通が整備され
コンパクト・シティの見本のような交通体系を生み出した。
金沢や富山では駅周辺の再開発も進み投資効果が顕著だった。

新幹線や高速道路など公共投資が民間需要を喚起し、産業の
振興や観光需要の創出などを通じ地域経済を発展させる。
公共投資は費用対効果、B/Cという指標で是非が論じられ、
地方の道路などに予算が付きにくい現実がある。

評価は主として交通量などを基に算出されるが、その視点に
将来のあるべき姿は投影されない。需要に見合った事業採択
では交通渋滞解消など課題対応はできるが、未来へ向けた
地域づくりの発想は無いから地方の衰退は止まらない。

新幹線のように全国を高速交通鉄道で結ぶ計画では、都市と
地方を結ぶことでその効果が得られる。投資判断の一基準に
過ぎない費用対効果至上主義では国土の均衡ある発展は望めない。
近視眼的発想で公共投資を考えるなら、国の未来像は見えない。

堅香子の 花咲く北の越の野を おもひて雪の消えん日を待つ
                        (柊二)


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