2024.03.30

別れの季節

♪　今はこんなに悲しくて　涙も枯れ果てて　もう二度と　・・・

週末に向けようやく気温も上がり、各地から遅れていたサクラの
開花情報が届き始めた。例年なら開花でなく花吹雪となる時季だ。
暖冬小雪でいつになく早かった開花予想は見事に外れた。
雪国に暮らす者にとって待ちわびた春がゆっくりと進んで行く。

季節の変わり目でもある３月は、数々の先輩やお世話になった
人たちとの永遠の別れが多かった。櫻井昭吉さんは小出町役場
時代から登山を趣味とし、退官後はネイチャーガイドとして
周辺の山々や尾瀬ガイド協会で活躍され多くの実績を残された。

日本百名山で有名な登山家・文筆家の深田久弥氏を越後駒ケ岳や
平ヶ岳に案内し選定に貢献された。令和天皇が皇太子時代にも
平ヶ岳を案内した。最近までお元気な姿だったが今月旅立たれた。
かかりつけ医の中島拓先生も東京で転倒事故により急逝された。

業界人では真柄重義氏が１００歳で大往生を遂げ、昨日葬儀が
執り行われた。還暦の頃ゴルフを始められ、エイジシュートや
ホールインワンを幾度も達成した。建設業協会の理事時代には
多くのご指導をいただき、政治活動も一緒に取り組んだ。

今日は胎内市の小野鉦三郎氏のお別れの会が中条で行われる。
国有林野業界団体や生コンクリート工業組合の理事として長年
お世話になった。スキーや登山を愛好し、ウイスキー党で
知られ、宴の始まりの乾杯は水割りを用意してからだった。

春は別れの季節でもあり転勤や退職、進学に卒業、原因は
様ざまなれど挨拶は「お元気でまたお会いしましょう」だ。
しかし、黒い縁取りの案内では再会を期することはできない。
感謝を持ってご冥福をお祈りするしかない。合掌。

遠き別れに耐えかねて　この高殿にのぼるかな　悲しむ　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（藤村）

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