2024.08.31

二百十日

♪　今はもう秋　誰もいない海　知らん顔して　人がゆき　・・・

小出祭が過ぎ８月も今日で終わる。夏休みも終わり暑かった夏が
足早に過ぎ行く気配に寂しさが募る。８月の終わりは毎年同様の
感傷に襲われる。夕陽に染まる西の空を見て夕暮れが早くなった
のを感じながら、往く夏を惜しむが時間は戻ってはくれない。

今日は暦の雑節「二百十日」台風や荒天に見舞われやすい日だ。
実際台風１０号が九州から四国方面にゆっくりと移動している。
台風は自分では動けないので、周りの風任せで動いてゆく。
現在の気圧配置と偏西風の位置の関係でこのように遅い動きだ。

今の時代これほど天気予報が外れるのも珍しい。当初予報では
この週末から来週にかけて私たちの地域に最接近する予報だった。
そのため今日から３日間に予定されていたイベントはことごとく
中止や延期となった。しかしまだ来ない上、勢力も衰えつつある。

あらゆる天災の中でも台風は予測可能で準備もできる災害だ。
しかしこの前の７号も今までに無い進路だったし、１０号も
これほど迷走し歩くようなスピードの台風はあまり経験がない。
それだけ同じ場所に留まり大きな被害も出している。

更には台風から遠く離れた東海や関東にも記録的な豪雨が降り
交通機関にも大きな影響が出ている。九州・山陽・東海道新幹線
は計画運休や区間運休している。高速道路も通行止め区間が
あちらこちらで出ている。この台風はゲリラ豪雨被害が目立つ。

刈入れ前のコシヒカリや果物などの農作物に大きな被害が
出ないことを祈る。去年は猛暑で一等米比率が大幅に下がった
のと減収やインバウンドの増加もあり、米不足が起きた。
今年こそという時に台風は要らない。無事通過してほしい。

ふるさとは　影置く紫蘇も桑の木も　一様に寂し晩夏のひかり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（柊二）

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