会長ブログblog

2025.09.06

ニッサンGTR

今週2日の雨により、ようやく朝晩は秋の気配が強くなってきた。

猛暑続きの今夏だったが、建設業の現場としては荒天による工程
への影響は少なかった。熱中症予防による作業効率の低下と荒天
による作業工程への悪影響は単純に比較出来ないが、各地での
災害級の豪雨などに比べれば、猛暑対策の方が対応は容易だ。

人間は慣れの生き物だから、この状態が続けば数年後には35℃
の猛暑が当たり前になるかも知れない。私が子供時代は30℃を
超えると猛暑でニュースになったが、今では話題にもならない。
地球上には更に暑い地域で生活している人々も多くいる。

トランプ大統領が復権して以降、貿易関税でアメリカ国内産業を
保護する政策により製造業を中心に業績悪化が懸念される。
特に輸出産業を牽引してきた自動車産業が厳しい。トヨタ・本田・
日産・マツダなど主要メイカーの業績低下は避けられない。

日産はルノーとの合併やカルロス・ゴーン元社長の事件なども
あり経営悪化が顕著だが、このほどニッサンGTRの製造終了と
いうニュースが流れた。日産のフラッグシップスポーツカーだ。
数々の栄光の記録を打ち立て、今でもマニア垂涎の人気車だ。

スカイラインは元々グロリアと一緒でプリンス自動車の車だった。
合併により日産が引き継ぎ、モデルチェンジでスカイラインから
ニッサンGTRとして販売されてきた。超高馬力が生むスピードは
世界屈指のスポーツカーだっただけに残念だ。

日本の自動車産業からスポーツカーが消えつつある。車名も番号
や記号に変わり、車に対する愛着が薄れた。若者もスポーツカー
よりミニバンがライフスタイルに合うようだ。スポーツカー開発
が技術開発の歴史だっただけに自動車産業の未来はどこへ行く。

ふるさとは 影置く紫蘇も桑の木も 一様に寂し 晩夏のひかり
                          (柊二)


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