2023.10.21

さらば昴よ

♪　目を閉じて　何も見えず　哀しくて目を開ければ　荒野に　・・・

この時季になると野原や道端に一斉に「セイタカアワダチソウ」の
黄色い花が咲きだす。今までどこに隠れていたのか不思議なくらい
数多く出てくる。特定外来種だから生態系に少なからず影響が心配
されるが、帰化植物は数も種類も想像以上に多い。

西洋タンポポも外来種だが、本家を優に上回る繁殖力で定着した。
渡り鳥なら自分で海を越え長い旅をしながら、北国や南国と日本
とを行き来するが、植物を持ち込んだのは人間の行動が原因だから
植物に罪はない。日本の気候風土が彼らに合ったのだろう。

ロシアのウクライナ侵攻で罪なき子供たちや一般人が犠牲になる
ニュースで気を病んでいたが、今度はパレスチナのハマスによる
イスラエルへの突然の大規模爆撃が行われた。イスラエルの報復
攻撃で多数の子供を含む市民が家を追われ犠牲になっている。

世界中が一日も早い和平を願うが、血で血を洗う報復合戦の
収束は見えない。日本に暮らし平和な日常を送れることに感謝
せずにいられない。平和国家を維持するために必要な負担は
惜しむべきでない。国際社会の緊張は高まってきている。

しかし、平和ボケと言われても仕方ない側面もある。
最近の報道で、九州のある市長が地元出身のお笑い芸人の
持ちネタ「スピーチとスカートは短いほうが良い」という
挨拶の枕で報道陣から批判され陳謝する事態になっている。

褒められた発言ではないが、マスコミが追及し陳謝させるほど
の話でもあるまい。日本には真のジャーナリズムは存在しないと
いわれ残念に思うが、何時からこんなに不寛容な社会になった
のだろう。正しいことだけの社会は息苦しい社会でもある。

♪　我は行く　蒼白き頬のままで　我は行く　さらば昴よ　・・・

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