2022.05.21
♪ 卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍音もらす 夏は来ぬ
今日は二十四節気の「小満」万物盈満すれば草木枝葉繁る(暦便覧)
陽気が良くなり、草木などの生物が次第に成長して生い茂る、時候だ。
魚沼コシヒカリの田植えが最盛期となり、水が張られた水田には周辺の
山々の景色が上下シンメトリーに写し出されている。
新型コロナ感染症が世界中で流行して3回目の春が過ぎてゆく。
相変わらず不自由な生活が強いられているが、症状は初期の重症化する
肺炎から軽症か無症状へと変わってきている。欧米では規制緩和の動き
も出始め、ウイズコロナへとシフトしてゆくタイミングが近い。
世界経済はグローバリズムで成立しており、製造業における部品供給
システム、いわゆるサプライチェーンが、コロナ禍により機能不全に
陥り自動車や家電、住宅関連などに大きな影響が出た。更に追い打ち
をかけるように、ウクライナ危機が食料需給にも深刻な影を落とす。
しかし、物事には必ず終わりがある。コロナ禍も戦争も決着は意外に
早く付く気がする。人生は思ったよりも短いから、長期戦は馴染まない。
今日ほど科学や医療が発達していなかった時代でさえ、様ざまな災難を
乗り越えてきたのが人類の歴史だ。より良い明日を信じよう。
11年前の新潟・福島豪雨災害で不通となっていた只見線、会津川口
~只見間の再開通が10月1日に決まり、このほど報道発表された。
被災後数年間は復旧工事も手付かずで存続が心配されたが、福島県と
地元自治体、沿線住民の努力で法改正により復旧させた。
鉄路を地元福島県と沿線自治体が所有し運行をJRに委託する、いわゆる
上下分離方式での再出発だ。紅葉で彩られる時季に間に合って良かった。
生命力に溢れた5月の風が吉報を運んできた。今年は各地のお祭りや
花火大会も3年ぶりに開催される。日常生活が戻る日は近い。
春過ぎて 夏来にけりとおもほゆる 大藤棚のながき藤浪 (白秋)
カテゴリー:会長ブログ
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