2025.10.18
♪ うす紅の秋桜が秋の日に 何気ない陽だまりに 揺れている ・・・
魚沼市上原(ウワッパラ)にある秋桜畑が見ごろを迎えている。
道光高原の北端に位置し、天空に向かう農道が北海道のような
景色を造っている。今年の秋は急に訪れた感だが、北海道では
雪の便りも聞かれる。今秋は短く駆け足で過ぎてゆくようだ。
今年の魚沼コシヒカリの取引価格は一俵4万円程度になっている。
今夏の米不足状態から農協の仮渡金が1万円以上も値上がりした。
かつてバブル期に天日干しの特別栽培米は8~9万円くらいの値段
が付いた時代も有った。それを上回る高値で今年は取引されている。
急な値上がりはコメ離れを助長するとか、今年の豊作によるコメ余り
で値崩れが起きないか心配する声が聞かれる。一俵4万円という価格
は1キロ666円で、1合当たり約100円という値段だ。1合は
茶碗2杯分だから1杯では50円という計算になる。
当然ながら精米され5kgくらいの小売りでの価格はもう少し高くは
なるが、この価格は魚沼コシヒカリであって、国内最高額の数字だ。
米が高い理由で米離れするというが、ではパンや麺類はいくらだろう。
主食とはいっても、米の消費量は年々減り続ける現実だ。
日本の米農家の生産コストは世界一高い。原因は規模が小さい事に
尽きる。戦後の農地解放により2反歩3反歩の農地が割り当てられ、
その小さな農地を各々が作付けしていた。その延長で小規模農家が
多いから、高価な農機具の償却もできず赤字続きの業態だ。
解消するには農地の大規模化と作付面積の拡大が必要だ。
今迄も一軒で30haくらいやっている農家の採算は取れていた。
減反政策を止め輸出に回せば収入も増え、凶作時には国内需要に
対応すれば良い。米価騒動を契機に農政改革の好期にしたい。
豪雪地の農業は耕作期が限られるので米の単作という宿命もある。
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