会長ブログblog

2022.08.06

FLOU

明日は立秋、今年の夏も猛暑と豪雨に振り回されながら過激に進んでゆく。

今週3年振りとなる長岡まつりの花火大会が行われ、今年はテレビ中継で
鑑賞した。音も含め現場で見る迫力には遠く及ばないが、純粋に鑑賞する
にはテレビも悪くない。中越震災からの復興を表現した「フェニックス」
は、平原綾香の歌う「ジュピター」が相乗効果を生み感動的だ。

翌木曜には下越地方に線状降水帯が停滞し、関川村や村上市では時間雨量
150mmに及ぶ猛烈な雨が降り、河川の氾濫や土砂崩れが多発し大災害と
なった。道路や鉄道の寸断、土石流が集落を襲い家々に甚大な被害を及ぼ
した。昭和42年8月の羽越水害以来の大災害が同じ地域を襲った。

11年前に起きた新潟・福島豪雨災害を思い出したが、考えてみればこの
光景は全国で毎年繰り返されている。現在、国土強靭化計画により災害に
強い国土を造る事業が進められているが、対策の抜本的な見直しが必要
だと思う。降水量が想定値を上回っているから、災害が頻発している。

そして、被害を大きくしているのは単に水の力だけでなく、杉をはじめと
する人工林の針葉樹が土砂に押し流され、橋や家など様々な工作物を破壊
してゆく。根が深く広く張っているブナやナラなどの広葉樹は土砂に押し
流される事は無いので、山の管理は防災上からも必要な事が分かる。

夏休みの期間中、お盆を前に生活の場である家が突然失われる不条理は
到底受け入れ難い仕打ちだ。交通事故同様、平穏な生活が一変するのだ。
自然災害とはいえ、人間が関わることで防災・減災は可能なのだから、
一刻の猶予も置かず計画立てて、取り組むべきだ。

今日と明日大湯温泉では「アートフェス・FLOU」が開催される。
若手アーティストたちが温泉街や大湯公園で様ざまなパフォーマンスを
繰り広げる。佐梨川沿いではプロジェクション・マッピングも行われる。
新たな試みだから、どんなフェスなのか行ってみなければ分からない。

古い温泉地で新しい試みが始まる。どんな気づきが生まれるのか楽しみだ。


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