2025.08.02
異常な猛暑の続く日々だが、8月に入りまだまだこれから夏本番だ。
天気予報では毎日熱中症警報を出して、不要不急の外出を控える
よう呼びかける。例年なら暑い日は積乱雲が発達し夕立になるが
今年は来ない。昨日はおよそ一カ月ぶりに夕立になったが、この
状態が続けば野菜や果物、そしてコシヒカリの出来も心配される。
一昨年も出穂期の気温が高く、一等米比率が記録的に下がった。
今夏はそれ以上の高温少雨だから、作柄どころか稲が立ち枯れ
そうで、極端な不作になりかねない。半世紀くらい前、稲作は
冷害が一番の課題だったが、今では高温被害に変わった。
30日にはカムチャッカ沖地震により津波警報が発令された。
朝からほゞ一日中ニュースは避難を呼びかけたが、幸いにして
大きな被害は出なかった。地震予測は現代の地学では不可能だ。
だから、避難行動と早期警報システムの構築が急務だ。
酷暑の中、取るものも取り合えず至急避難所や高台に逃げるよう
警報が出た。到達時間も予報されるがその時間になっても来ない。
初波が来ても20cmや30cmで被害は出ないが、2波3波では
大きな津波に襲われることも有るから避難指示は続く。
最大3mの予報だから、太平洋沿岸地域は商業施設や公共施設を
始め鉄道まで止まってしまった。結局は大きな被害もなく無事
だったが、怖いのは警報や避難指示の信頼度の低下とそれに伴う
「オオカミ少年」状態が生まれる事だ。
自然災害による社会リスクをどこまで低下できるのか。天候や
台風に比べ地震や津波、火山活動などは予測が困難の上大きな
被害をもたらすだけに、事後対応の体制整備が重要になる。
自然災害は私たちの管理下にはない事を理解した行動が必要だ。
空振りで良かったという認識を得られる国民理解も必要だ。
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