2023.03.18

卒業シーズン

♪　悲しいことがあると　開く皮の表紙　卒業写真のあの人は　・・・

毎年の事だが、３月は卒業式で友との別れが、会社や役所でも転勤や
退職でお世話になった人たちとの別れの時だ。多くの別れもあるが
新たな出会いも始まる。そんな繰り返しが毎年春の年中行事となる。
学校や仕事に卒業があっても、生きている限り人生に卒業は無い。

誰でも平等に毎年着実に年を重ね、会社では勿論だが各種団体でも
いつの間にか年長の部類に入っている。自分自身は今までとあまり
変らずに居ると勘違いするが、他人から見れば一介の老人にしか
見えないだろう。間違わないよう自覚しなければならない。

先日も電車のシルバーシートに迷いながら座ったが、周りを見ると
私より年長に見える人は居なかった。私が立っていればその分混雑
するのだから、迷わず座るのが正しい所作なんだろう。
要らぬ配慮はかえってみんなの迷惑になりかねない。

この一年、諸物価高騰が続き生活にも影響が出ている。物価の優等生
などと云われたタマゴも鳥インフルエンザの影響もあり以前の３倍
くらいの高値になっているし、供給不足も続く。遡って考えれば、
元々タマゴは高級品で専門の卸売店が我が町にもあった。

かつて、農家では採卵用に鶏を飼っていたが、鶏舎という工場で
飼育するようになり鶏肉もタマゴも廉価で普及した。牛もそうだが
放牧から牛舎に変わり、エサも牧草から飼料に変わったので生産性は
向上したが、輸入飼料の高騰で畜産業が成り立たなくなっている。

コンビニ弁当なども何かもう一品買うと千円近くにもなり会計の時
びっくりする。食糧自給率も相変わらず低迷する中で、農業政策が
抜本的に是正されないまま課題だけが残る。時代の変化の潮目を
迎えた今、新たな取り組みで未来を創造しなければならない。

春の日の　雪ある坂を　山清水道に溢れて　きらめき下る　（柊二）

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