2025.03.08
♪ 仰げば尊し わが師の恩 教えの庭にも 早いくとせ ・・・
新潟県内の中学校では卒業式が行われ、ともに遊び学んだ同級生たち
との別れを迎える。3月は別れの季節でもある。新聞に役所や会社の
人事異動が発表される。同世代の中でも巡り合わせで運のよい人と
あまりポストに恵まれない人とが出てしまうのは世の常だ。
今では中学校卒業後は高校に進学するのが当たり前になった。
私の時代は10%くらいが就職したし、高校でなく各種専門学校に
進む人も10%弱はいた。今国会では高校の学費無償化が審議され
ている。教育の機会均等に異論はないが、違和感はある。
そもそも公立高校と私立高校の学費の差は大きい。家庭の経済事情
で進学出来ない人を救済するなら公立校の学費水準での支援だろう。
都会では圧倒的に私立高が人気が高く、数も多い。しかし地方では
私立高は少ない上、公立校は生徒数減少で維持することも難かしい。
高校に限らず子どもの数が減り、中学校や小学校の統合や廃校も
相次ぐ。学校は地域社会全体が利用する多機能な施設でもある。
子供が減少しているのに先生の人数が足りず、教育費も増額しな
ければならないという。不勉強の私には理解できない。
現在、医療・福祉や社会保障費など義務的経費が国家予算の多く
を占めるようになった。私たちの世代が人生を卒業するまでは
人口構造上仕方ないだろう。高額医療費補助見直しも俎上だが、
回復見込みのない終末医療費の原則個人負担が先だろう。
国会議員の定数配分が人口比で決められるから、都市は増え続け
地方は減少する。その結果、都市部を基盤とする政党が延び、地方
が基盤の党は減る傾向だが、政治依存度は反比例して地方が高い。
選挙制度そのものを改めなければ都市と地方の格差は縮まらない。
令和の列島改造論を標榜する石破首相の実行力に期待したい。
カテゴリー:会長ブログ
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