2025.11.29
♪ 風に向かいながら 皮の靴をはいて 肩と肩をぶつけ ・・・
霜月も終わり師走へと向かう今ごろが1年で最も寂しい景色となる。
雪が降り積もり白い世界になってしまえば、それなりに美しく明るい
別世界になる。今日は旧暦10月10日で十日夜だ。中秋の名月と
十三夜に次ぐ三の月とも呼ばれる十日月の夜だ。
このほど柏崎・刈羽原子力発電所の6号機、7号機の運転再開を
花角知事が決断し、12月県議会に諮る事となった。世論調査や
UPZ30km圏の首長との意見交換などを経ての決断だ。世論調査
では安全性を心配する声や事故時対応への不安も多かった。
国内の原子力発電所は14基が、世界では400基以上が稼働して
いる。原子力開発は軍事目的から始まり、平和利用の象徴が発電所
だった。チェルノブイリや福島第一の事故を経て、原発の安全神話
が崩れ、原発に対する信頼が失われた。
信頼回復には科学技術に裏付けられた安全体制の再構築しかない。
地震などの自然災害にもテロ行為による攻撃にも耐えうる施設に
しなければならない。安全のための技術開発が新たな扉を開ける。
しかし、私たちは原発に限らずリスクの中で生きている。
交通事故が無くならないから自動車はやめようという議論には
ならない。ごみ処分場が必要なのは理解できるが、我が家の隣は
勘弁してもらいたいのが人情だ。電気を使わない生活に戻れない
事は誰でもわかる。技術開発で安全を担保するしか方法はない。
原子力発電所を作ったのは今を生きる私たちの世代だ。発電所が
稼働していなくてもリスクは残る。最終処分の道すじを示すのは
私たちの責任だ。子や孫の世代に先送りすることなく、私たちの
時代で原子力の安全利用技術を確立しなければならない。
月を待つ 高嶺の雲は 晴れにけり 心あるべき 初時雨かな
(西行法師)
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