会長ブログblog

2024.06.08

出生率

今年は薔薇が当たり年のようであちらこちらで美しく咲いている。

今週は寒気の影響で落ち着かない天候だったが今夏も気温の高い
予報が出ていて、過去最高だった昨夏を超える高温となりそうだ。
ここ数日、暑いか寒いかどちらかが多く、丁度よい日がない。
衣更えも過ぎたが、まだしばらくは上着は離せそうにない。

昨年の我が国の出生率が1、20で過去最低になったという。
我が国の人口が1億人を超えたのは、昭和21~25年ころの
第一次ベビーブームで、団塊の世代と呼ばれる現在70代半ば
前後になる世代が多かったからだ。

団塊の世代の子供たちは、第二次ベビーブームを造ったが、
第三次のブームは起こらなかった。そのため人口構造が歪み、
少ない若年層が多くの高齢者を支えなければならない世代間
負担のアンバランスが生まれてしまった。

人口減少対策で子育て支援を打ち出すが、40歳までの未婚率
が高い現状では、子育て支援の前に結婚支援をしないと、この
問題は解決できない。結婚して家庭を持つのが当たり前の時代
から、個人が自立して一人でも生活できる時代に変わった。

こうした時代の変化で女性の社会進出が進み、自立した女性が
増えたことにより、結果として未婚化や少子化という別の問題
を引き起こした。単身者が高齢となり孤独な晩年を送るのは
決して幸せなこととは思えない。

出生率2、07人ないと人口規模は維持できないというから、
現状では日本人は減り続けることになる。人口減少は一時的
に社会保障制度の崩壊と税の負担増を招く。しかしこの問題
は時間が解決してくれる。思うに任せないのが人間社会だ。

人口数やGDPより人生の質を高める社会を目指さなければ。


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