会長ブログblog

2022.12.17

冬至

12月も半ばが過ぎ、早いもので今年も余すところ2週間となった。

2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻が長引き、未だ終結が
見えない中で年を越す。そうした世相から清水寺恒例の今年の漢字に
「戦」が選ばれた。東西冷戦後の地球規模で考え行動するこの時代に
領土をめぐる戦が現実に起こっている。

今から40年前に「小出青年会議所」を設立したが、当時の機関誌は
「50億THE JC」だった。50億は世界人口で現在80億を超えて
いる。富を貪る飽食の国と、貧困に喘ぐ国。何不自由なく平穏な
暮らしを送れる国と、宗教や民族の対立による内戦状態の国もある。

1年を振り返っても、長引くコロナ禍による行動制限や大規模な自然
災害など、良い思い出よりネガティブな事が印象に残る。情報社会は
否応なしに悪いニュースを伝えるし、むしろ意図的に悪いニュースを
作り上げているようにも感じられる。

岸田内閣閣僚の相次ぐ辞任劇は、あまりに稚拙な言動や社会問題化
した宗教団体との関係などが主原因だが、対応次第ではそこまで大きな
問題にならずに済んだ事案も有る。しかし、野党やメディアの姿勢は
辞任に追い込むまで徹底して追及の手を緩める事はしない。

巨悪に挑むのならそうした姿勢で良いが、大臣の内輪の会合での
軽口など取るに足らない事案ともいえる。不寛容な社会はあまりに
窮屈で大臣たりとも人間なのだから、間違えも勘違いも有るだろう。
初期対応を間違えたことが、結果として辞任にまで追い込まれた。

終わった年は変えようがないが、新たな年はこれからの物語だ。
来週22日は冬至を迎える。太陽が生まれ変わる一陽来復の日だ。
1年にけりを付けて、新しい年に希望を託そう。後ろを見ずに
前を見て、変える事が出来る未来を創造しよう。

寒いねと 話しかければ 寒いねと 答える人の いるあたたかさ
                         (俵 万智)


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