会長ブログblog

2023.03.04

信仰心

♪ 雪がとけて川になって 流れてゆきます つくしの子が ・・・

3月に入り昨日は桃の節句「雛祭り」来週は二十四節気の「啓蟄」
いよいよ季節は春へと向かう。3年にもわたり行動を制限してきた
コロナ感染症のマスク着用も今月中旬には緩和されるし、5月の
連休明けにはインフルエンザと同等の5類に引き下げられる。

人々の行動制限も緩和され、国境を超える旅行も徐々に元に戻る。
何時にも増して、今年の春は嬉しい楽しい希望の春となる。3年
続いた制約を取り払い、様ざまなイベントや祭りも復活してきた。
浦佐の伝統行事「裸押し合い祭」も、本日通常仕様で開催される。

「裸押し合い祭」は3月3日の上巳の節句に開催されてきたが、
参加若衆の都合により数年前から3月第1土曜開催に変更された。
私達は子供時代から通称「さんげつみっか」と開催日で呼ばれ
慣れ親しんだから、土曜開催は違和感が拭えない。

神社・仏閣の縁日に合わせた祭祀も時代と共に形を変え、開催日
や時間割なども変更されてきた。総じて神仏に対する畏敬の念も
薄らいできた。科学的・合理的なエビデンスを持たない事に対し
取り組み姿勢が変わり、信仰心が薄れてきたように感ずる。

どんなに科学技術が発達しても、自然の驚異から解放されること
にはならない。台風や豪雨災害は毎年起こるし、大地震となれば
予測不能で時間も場所も選ばない。だから、普段から防災・減災
対策を行い、安全・安心な社会を築かなければならない。

そうした自然の驚異や被災から再び立ち上がるために、神仏に
対する信仰はあるのだろう。幸いにして、我が国は排他的一神教
でなく、八百万の神を奉る「以和為貴」の聖徳太子からの教えの
国だ。私の母もそうだったが、信心深い人が少なくなってゆく。

硝子戸の 雪あかりして 青き夜 なべては渦の ごとく過ぎゆく
                          (柊二)


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