会長ブログblog

2023.11.03

サスティーナブル農業

♪ 静かな静かな里の秋 おせどに木の実の落ちる夜は ・・・

11月に入り来週は立冬を迎え、今年もあと2カ月弱となった。
昨日は自由と平和を愛し、文化をすすめる「文化の日」だった。
奥只見や破間渓谷の紅葉も終盤となり、奥只見・銀山平の観光
施設もまもなく今期の営業を終え冬支度にかかる。

今夏の猛暑と日照りの影響でコシヒカリの1等米比率が下がり、
農協などの卸価格が下がったので魚沼市では補助金を支給する
こととなった。肥料や燃料の高騰で本来なら値上げしたい状況
だっただけに農家にとってありがたい助成金だ。

しかし、消費者が支払う米価は値下がりせず例年と変わらない。
米の等級は農協をはじめとする検査機関が粒の形状や色合いなど
見た目で評価するもので、小粒だから量は減るが食味は関係ない。
だから、米屋やスーパーなど小売り段階では値下がりはしない。

ということは、米農家の収入が減るだけで消費者には関係ない。
世界人口増加で食糧危機が心配される中、日本だけが減反政策に
より米価を維持しようとしているが、北海道から沖縄まで全国で
稲作が可能となったのは品種改良が成功したからだ。

余剰米は減反するのではなく輸出すべきだ。世界中から日本に
来る人たちも日本米の美味しさに感激する。私が知る限り韓国と
カリフォルニアくらいしか日本米に近い米はない。積極的に米を
輸出し不作の時には輸出制限する食糧安保からも実現すべきだ。

農業を守るには今のような減反政策はやめ、補助金の代わりに
直接支払いでの農業保護に変えるべきだ。世界が貿易自由化に
動く時代に関税による内外価格差調整は消費者に価格と税の二重
負担を強いる。時代の変化に制度が追いついていない典型だ。

時代に合わなくなった政策は改善すればよい。農業に限らずだ。


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