会長ブログblog

2022.03.12

あれから11年

♪ 真っ白な雪道に春風香る わたしはなつかしい あの街を思い出す ・・・

我が国の近世で歴史的転換期と呼ばれるのは、明治維新、太平洋戦争敗戦、
そして東日本大震災だといわれている。その内現在進行形の出来事は東日本
大震災だ。11年前に終わった災害ではなく、11年前に始まった物語りだ。
失われた命や生活は、取り戻すことも忘れることも出来るはずがない。

明治維新や太平洋戦争は自然災害ではなく、人間が意思を持って行った行為だ。
地震は予測不可能な自然災害で、多くの人命と共に平穏な社会生活が一瞬にして
失われる。被害を大きくしたのは地震による揺れではなく、その後に発生した
津波にやられた。想定外の大津波に沿岸の街は飲み込まれた。

福島第一原子力発電所も津波で制御不能となった上、初期対応を誤った結果
メルトダウンを起こした。人間の判断ミスがあの結果を招いてしまった。
被災地の復興はそれなりに達成されたが、放射線汚染地域は時間が止まった
ままだ。原子力の平和利用は20世紀からの人類見果てぬ夢だ。

終戦から7年後の1952年に漫画家の手塚治虫が「鉄腕アトム」を雑誌
「少年」に連載を始め人気を博した。その後63年からはフジテレビで
初のテレビアニメとして放映された。アトムの妹がウランちゃんで、兄弟が
コバルトだから、明らかに原子力エネルギーを想定した近未来物語だった。

資源小国の我が国では新たなエネルギー開発は至上命題だった。そもそも
対米開戦の大きな要因がエネルギー問題でもあった。原子力発電は資源を
持たない我が国が避けては通れない開発計画だ。しかし、取り組む上で
安全確保は最優先課題なのに、安全神話で逃げた結果が現状を招いた。

あれから11年、全国の原発が稼働停止に追い込まれ、安全確保の工事が
行なわれている。しかし、再稼働に至る国民の合意形成は難しいだろう。
安全は神話であってはならない。次世代へ問題先送りでなく、国民の同意
を得た上で、脱原発に向けた再稼働計画を実行に移さなければならない。

♪ 花は花は花は咲く いつか生まれる君に 花は花は花は咲く 私は ・・・


カテゴリー:会長ブログ

タグ:

お問い合わせconatct