株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

送る言葉

♪ 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 送る言葉 ・・・

年度末を迎え、役所でも会社でも異動が発表になり、別れの季節が巡ってきた。
年中行事とはいえ住居変更を伴う引っ越しは容易でない。 市役所なら新潟県
への出向など、余程でない限り通勤圏だからまだいい。 新潟県職員は北は村上
から西は糸魚川、更には佐渡まであるから勤務地によっては単身赴任となる

国家公務員となれば北海道から沖縄まで全長3000km以上にも及ぶ日本列島の
何処へ飛ばされるか分からない。 4月の異動では、まだ冬の北海道から既に夏の
沖縄へと季節も違う所への引っ越しだ。 家族と離れて暮らす二重生活は大変な
負担だろう。 世界市場で活動する企業なら地球規模の異動となるのも当然だ。

かつて東北や北陸では冬期は雪に埋もれ、農作業や建設工事も出来ないことから
関東に出稼ぎに出た。 一家の主人が現金収入を得るため、身一つで家族と離れ
半年近くも家を空け、慣れない都会で仲間たちと寝食を共にしながら働いた。 
そんなこともあり、雪に対する恨みは次第に強く深くなっていった。

そうした時代を経て今では随分と雪国の冬も変わってはきた。 そもそも出稼ぎ
という言葉が死語になりつつある。 建設業の場合、需要を求めてどこにでも
出てゆく覚悟が無ければ成り立たない事は大手ゼネコンを見ればわかる。
地域内の建設需要は限定的であり、政治・経済そして気象条件で決まってしまう。

そうした環境から脱するには積極的に仕事を求めて外に出てゆくしかない。
当社でも30年ほど前までは県内外で道路トンネルや、農業用水路トンネル
などを請け負い、現場に宿舎を構えて施工にあたった時代もあった。 
地元建設業存続への道は多様な選択肢から可能性を探らなければならない。

東京では日本一早く、ソメイヨシノの開花が発表になった。 九州や四国よりも
東京の開花が早いのは、眠りに就いた花芽が冬の寒さで起こされ、気温の上昇で
開花に至る休眠打破という現象だそうだ。 魚沼では昨日もなごり雪が散らつき、
冬と春が逡巡しながら季節が進むが、寒さあっての開花と聞くとなんだか嬉しい。

♪ 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 送る言葉 ・・・