会長ブログblog

2015.11.21

冬季道路閉鎖

今週19日はボジョーレー・ヌーボーの解禁日で新酒を楽しむ日だった。

そのフランスは今、深い悲しみと憎悪の中にある。 13日の金曜日に起こった
同時多発テロが世界中の話題をさらった。 又しても繰り返されたこのような
惨劇に言葉を失う。 パリの街角で多くの市民が献花をし、犠牲者の冥福を
祈る姿がテレビに映し出された。

どんなに文化が発達しようとも、どんなに豊かな社会になろうとも、人間は
感情に支配され続ける生きものだ。 思い、考え、行動する能力が優れた文明を
築くが、同じ能力が憎悪や対立も生み出す。 積み重ねられた対立の歴史が
思想的な行動としてのテロリズムを生み、新たな対立を増殖させる。

新酒解禁日の19日に奥只見丸山スキー場の安全祈願祭が行われ、魚沼での
スキー・シーズンの幕開けが告げられた。 現在は未だ積雪は無いが滑走可能と
なり次第開業となる。 克雪、利雪、遊雪というが、スキー場は利雪・遊雪の
手本でもある一方で、未だ雪を克服し切れていないのが冬期間通行止め路線だ。

冬期間道路閉鎖が始まるのもこの時期で、豪雪地に課せられる試練だ。
魚沼市はそうした通行止め路線の区間が県下で最も長い延長に及ぶ。
市道や県道だけでなく、国道も尾瀬ルートの352号は大湯温泉から先が、
252号六十里越雪割り街道も大白川から先が止まる。

何れも奥会津に通ずる大切な道路だが、とりわけ252号線は只見町と結ぶ
観光や産業、生活道路として重要な役割の路線だ。 この道が止まると新潟・福島
両県の沿道上の観光施設は言うに及ばず、商店やガソリンスタンドなどあらゆる
業種の商売に影響し、売り上げ減少を余儀なくされてしまう。

東日本大震災の時も福島から避難する人々が、只見まで来てから通行止め
を知り、新潟県に抜けれないしガソリンは売り切れるしで大変な苦労をした。
只見町と魚沼市ではそれぞれで「雪割り街道を愛する会」を組織し、この道路が
一日も早く通年通行できるようにと交流しながら活動している。

冬の来し 越後の山は野ざかひの 端山の奥に 白くつらなる (柊二)


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