株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

無菌生活

日没が随分と延び7時過ぎても明るいと思ったら、来週22日は夏至を迎える。

日本ではこの頃が梅雨の時期に当り、曇りや雨の日が多いので、一年で一番
昼時間が長い日の実感が湧かない事も多い。 高温多湿で蒸し暑いし、食中毒
にも注意が必要だ。 昭和30年代、子供時代の一般家庭の台所は井戸水を
汲み上げ、冷蔵庫も十分には普及していなかったので食品保存は難しかった。

食卓の上には蝿帳(はいちょう)と呼ばれた虫除けネットを掛けた煮物などの
おかずが常温で置かれたが、食べてみて異常なければ問題なかった。
台所では殺虫剤は使えないから、うるさく飛び回る蝿を粘着リボンで捉える
ハエ取り紙が天井から吊るされていた。

そんな環境でも食中毒にならずにすんだ。 下水道が整備され水質が良くなった
としばしば言ってきたが同時に蝿や蚊も少なくなった。
下水道は水源地から整備が始まったので、魚沼では昭和50年台から湯之谷が
最初で入広瀬が続いた。 その後全域に普及するのに20年位要したか。

都市の下水道と違い、直径数十CM程度のヒューム管や塩ビ管で汚水を処理場まで
流す方式の単純なものだ。 ヨーロッパの名作映画「第三の男」や「地下水道」に
出てくるような人間が行き来できる地下通路式の巨大な施設が1940年台の
映画で既にあれほど整備されていたのだから流石だ。

それもウイーンやワルシャワといった東欧の歴史と伝統ある都市に早くから整備
されていたのだ。 翻って当時の日本ではまだ「肥溜め」の時代だったのだから
ヨーロッパの先進には驚かされる。 あの時代、都市住民のリスク管理では常に
伝染病の脅威が上位だったのだろう。

そんな時代を越え、今では日本全国快適で清潔な環境になったが、その分人間の
抵抗力が落ちたからか食中毒は減らない。 それどころかアトピーや花粉症など、
アレルギー症も増え、新たな脅威となっているのだから皮肉だ。
「水清ければ魚棲まず」という諺を教訓とし、生活環境を考えよう。

雨のふる 枕木のうえにこぼれつつ 油は虹のいろにひろがる  (柊二)

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