会長ブログblog

2015.05.30

異常気象

この5月は初夏と呼ぶには気温の高い日が続き、来週はもう6月に入る。

連日の報道では全国的に25℃以上の夏日や30℃を超える真夏日が
観測史上最高を記録している。 今からこんなに暑くて真夏はどうなるのか
心配だし、農作物にも影響が出て、葉物を中心に高騰している。
異常気象という言葉がつい出てしまうが、基準が定かでないので分からない。

日本の気象観測の歴史はせいぜい140年程というから、地球規模での気候の
変化や時代による変動がどのくらいかを知らないと異常かどうか判断できない。
地球の歴史は約46億年と言われているが、最後の氷河期が終わったのが
約1万年前という事になっている。

幾度となく南極や大陸が移動を重ね、その都度気象に大きな影響を与える
海流や地形が変わっていった。 人類の祖先といわれる北京原人が現れた
のは50万年も前になる。 という事はその間の氷期や暖期を乗り越えて
人類は地球に生かされてきたのだ。

8千年~1万年前に対馬暖流が日本海へ流入し海水温が上昇したことで
降雪のメカニズムにより日本海側に雪が降るようになったといわれている。
よって雪国の歴史も46億年の内、僅か1万年にも満たないのだ。
5千年前に漸く古代エジプト文明やメソポタミア文明が生まれている。

こうして考えると私たちが言う、異常気象とか温暖化など地球の歴史から
見るとほんの一時の出来事でしかない事が分かる。
因みに世界終末時計は12月31日の午後11時57分何秒などというが、
そもそも人類が地球上に登場したのが既に大晦日の夕方くらいになる。

だから地球レベルでの物語をするには、いささか私たちは経験も知識も
不足していると言えよう。 軽々に異常気象などという事の判断は出来ない。
そんな事を考えると、私たちの日々の悩みがなんと小さきことかが分かる。
俄か知識で地球や宇宙を論じる愚は慎みたい。

明日は魚沼から入る遊覧船とバスによる尾瀬ルート開通式が行われる。


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