2015.05.02
五月に入り、今日からゴールデン・ウイーク後半の大型連休が始まる。
今週は初夏の天候が続き、周辺の景色が一変した。 あれだけあった残雪が
見事に消え、付近の山々も谷筋に白いまだらな模様が残るだけになった。
気が付けば日当たりのよい斜面にはブナの芽吹きによる黄緑が目立つ。
どんなに厳しい冬であっても、五月には必ず陽春が巡って来る。
しばらく雨が降らないから、越後三山も春霞がかかりぼんやりと見えている。
すっかり残雪の消えた田圃の畔や各家の庭先には黄色や白の水仙が目立つ。
かつて、ゴールデン・ウイークが5月5日の子供の日まで続きその後5月8日は
山祭りが盛大に行われ山の神様に感謝したものだった。
当時、5月8日は学校も山祭りのため半ドンで、午後からは休みになった。
向山の成田山からスキー場へ登る山道には、縁日屋台が並びセルロイドで
出来た甘くて爽やかな薄荷パイプが売られていた。
戦没者慰霊碑のある小出公園では賑やかに奉納相撲が行なわれた。
当時、相撲は正に国技であり大相撲を江戸相撲と呼び、地方にはどこの町でも
地元の相撲取りがいて大層な人気だった。 山祭りのメインイベントが相撲だった。
どういう訳かひよこが売られていて、オスは安く、メスは卵を産むので高かった。
あぶら紙で出来た茶色い袋に入れてもらい家に持ち帰って育てる。
菓子箱なんかに裸電球を入れて凍えないように育てるが、大方は直ぐに死んだ。
小出の商店街にも横町や羽根川にはペット・ショップというか小鳥屋があって
カナリヤやインコが売られ当時小鳥を飼っている家が多かった。
今でこそペットといえば犬や猫だが当時は小鳥やニワトリも多く飼われていた。
ゴールデン・ウイークの頃が雪国では最も良い季節だ。 山菜も食卓に並び
木の芽やコゴミ、独活にウルイなど、雪解けの今しか味わえない山の恵みだ。
この時季があるから雪国に住んでいて良かったと思う。 ふるさとの自然の
復元力をまざまざと感じさせられ気持ちも軽くなる。 ありがたい。
♪ 幾年ふるさと来てみれば 咲く花啼く鳥そよぐ風 門辺の小川のささやきと ・・・
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